出汁を取り終わったとんこつガラや煮干しはどこへ行く? 驚きのリサイクル法が話題!

飲食店やスーパーなどでは、毎日相当な量の食品が廃棄されているといいます。
しかし最近では焼却処分されるしかなかったものが、新たな資源として生まれ変わっているよう。
そこで今回はラーメン店で必ず出てしまう“ある食材”が、どんなことに役立てられているのかみていきましょう。
使い終わった“ガラ”は一体どこへ行く?
1月8日に放送された「ソノサキ ~知りたい見たいを大追跡!~」(テレビ朝日系)では、ラーメン店で使い終わったとんこつガラや煮干しの行方を調査。
意外な“ソノサキ”が明らかにされました。
とんこつラーメンの専門店であれば、1日に消費されるとんこつガラの量は相当なものですよね。
ちなみに本来なら、使い終わったとんこつガラは有料で焼却処分に出す決まり。
しかしラーメン屋さんからとんこつガラを回収していたのは、ゴミ収集車ではありません。
とんこつガラはある工場に運ばれ、“肥料”として生まれ変わっていました。
三重県松坂市のある農家さんは、この“とんこつ肥料”をネギの栽培に使用。
とんこつ肥料には植物の生長に欠かせない「窒素・リン酸・カリウム」のうち、生長を促すリン酸が豊富に含まれています。
農家さんによれば、とんこつ肥料を使うようになってから風味や甘味が増したそう。
とんこつガラを肥料として役立てているのなら、他のガラも再利用しているのでしょうか。
番組では、ラーメン界に旋風を巻き起こした煮干し系ラーメンの人気店「凪」に潜入。
煮干しガラの使い道を探りました。
すると凪のラーメン工場では、使い終わった煮干しガラを味噌や砂糖などで味つけしています。
凪の店舗では、煮干しガラを具材にした「出汁茶漬け」を提供。
ラーメンのスープをかけて食べる絶品サイドメニューとして、高い人気を誇っているようでした。
番組を見ていた視聴者からは、「なんでもリサイクルする精神は素晴らしい。無駄がなくてエコだね」「煮干しガラのお茶漬け最高に美味しそう。今度食べに行かないと」「サイドメニューで使い終わった煮干しガラを使うなんてスゴい発想だと思う。さすが人気店」と反響の声が相次いでいます。
食品廃棄物を有効利用する画期的な取り組み!

食品廃棄物の排出抑制と資源としての有効利用を推進するため、平成12年に「食品リサイクル法」が制定。
国では業種別の再生利用などにおける実施目標が設定されました。
ちなみに農林水産省のホームページによると、現在は「飼料化」「肥料化」「油脂・油脂製品化」が一般的な食品リサイクル方法。
しかし最近は新たな技術として、「メタン化」にも大きな注目が集まっているそう。
メタン化とは、メタン発酵で生成したバイオガスを電気や熱エネルギーとして利用する取り組み。
これは肥料化や飼料化に向かない食品廃棄物を活用できるだけでなく、エネルギーにかかるコストの削減にも繋がります。
食品廃棄物を受け入れているメタン化施設は、全国で合計21カ所。
少しずつではありますが稼働状況も充実し始めているので、いずれは各都道府県に最低1カ所ずつ建設される日がやってくるかもしれません。
食品廃棄物の削減は、誰もが考えなければならない問題ですよね。今後はどんな取り組みが登場するのか注目してみては?
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