何の役に立つのかわからないニュートリノのすごさ 眠れないほど面白い地球の雑学(123)【連載】

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地球の雑学 その123


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『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第123回目をお送りします。

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何の役に立つのかわからない ニュートリノのすごさ


2002年に小柴昌俊(こしばまさとし)氏、2015年にはその弟子にあたる梶田隆章(かじたたかあき)氏が「ニュートリノ」研究でともにノーベル物理学賞を受賞した。しかし、そもそも「ニュートリノ」とは何のことなのだろう。

原子の中心には陽子と中性子からなる原子核があり、さらにその陽子と中性子は、これ以上分けることのできない極小の素粒子にいきつく。ニュートリノとは、そうした小さな素粒子の一つである。

小柴氏は、岐阜県にある旧神岡(かみおか)鉱山の地下深くにある観測装置「カミオカンデ」によって、史上初めて自然に発生したニュートリノの観測に成功。梶田氏は、3種類あるニュートリノ(電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ)が、飛んでいるあいだに種類を変える「振動」という現象を発見したことが、ノーベル賞へとつながった。

では、我々の生活にニュートリノがどう役立つのかというと、じつは何も役に立たない。ただし、それはあくまで現時点での話。素粒子という、宇宙をつくっているいちばん小さなものに対する研究が、100年後、どのような成果に結びつくのかは、今はまだわからないとしかいえないのだ。

ただし、現時点でニュートリノを研究することでわかるのは、太陽の中心部分の様子である。太陽の中心核ではたくさんのニュートリノが生み出されていることから、これを観測する技術がさらに進めば、太陽の謎の解明につながる。

また、2011年にヨーロッパで行なわれた実験では、ニュートリノは光よりもわずかに速いという結果が観測された。この現代物理学をひっくり返す大発見がもし事実であるならば、理論上、タイムマシンをつくることも可能といわれている。

著=雑学総研

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珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。

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