「リーバイス」はゴールドラッシュ最大の勝利者だった! 眠れないほど面白い地球の雑学(124)【連載】

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地球の雑学 その124


地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第124回目をお送りします。

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「リーバイス」はゴールドラッシュ 最大の勝利者だった !


カリフォルニアをはじめとするアメリカ大陸西部が、アメリカ・メキシコ戦争をきっかけに、メキシコからアメリカへと譲渡されたのは1848年のこと。これより少し前、カリフォルニアのアメリカン川では砂金が発見されていたことから、新天地となったカリフォルニアには金鉱脈目当ての人々が世界中から殺到する。こうした金採掘ブームは、のちに「ゴールドラッシュ」と呼ばれることとなった。

このゴールドラッシュによって、いったい誰がいちばん大もうけしたかというと、それは一獲千金を夢見た採鉱夫たちではない。アメリカ西部各地には、金鉱脈を探しに十数万人の人々が殺到したといわれるが、ほとんどの人は金を見つけることができなかった。

いちばん大もうけしたといわれるのは、金の採掘をする過程で、採鉱夫たちの履いているズボンがすぐに破けてしまうことに着目し、破れにくい丈夫なズボンを販売した洋服屋だったのである。

そして、そのズボンを販売した洋服屋こそが、現在でも不動の人気を誇るブランド、リーバイスなのだ。ゴールドラッシュに沸くカリフォルニアで雑貨商をしていたリーバイスの創業者リーバイ・ストラウトは、幌や帆の材料であった丈夫なキャンバス地でズボンを作製。これを、インド産の青の染料であるインディゴ・ブルーを使い、泥の汚れがいちばん目立たない濃紺に染色して販売した。

当時、インディゴ・ブルーには防虫効果に加え、採鉱夫たちにとって最大の恐怖だったガラガラヘビを追い払う効果があると信じられていたことから、このブルー・ジーンズは爆発的な人気を博す。

その結果、リーバイは、実際の金を掘り当てる以上の金脈を掘り当てることに成功したのである。

著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)

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人類なら知っておきたい 地球の雑学


人類なら知っておきたい 地球の雑学
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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。

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