思わず“トリハダ”!? 消せるボールペン「フリクション」に隠された驚きの誕生秘話

昭和43年に、タレント・大橋巨泉さんのCMで話題を呼んだPILOTの「万年筆 エリートS」。
CMで大橋さんが発した「はっぱふみふみ」という言葉は、当時の流行語にもなりました。しかし万年筆の売り上げは、1970年代頃から急降下。
現在はあまり使われなくなりましたが、実は万年筆衰退のおかげで“あるメガヒット筆記用具”が誕生したそうです。
こすると消えるボールペンの裏に隠された誕生秘話とは?
今年1月放送の「林修のニッポンドリル」(フジテレビ系)では、こすると消えるボールペン「フリクション」の知られざる誕生秘話が明らかになりました。
1970年代中頃にボールペンが筆記用具の王座についたことで、業績悪化の一途を辿った「万年筆」。
万年筆を主力商品としていたPILOTも例外ではなく、後のフリクション開発者・中筋憲一さんは代わりとなる新商品開発に明け暮れていました。
やがて中筋さんは“温度で色が変わるインク”を開発。
摩擦熱を加えるとインクの色が変わるという画期的な発明でしたが、残念ながらヒットには至らず。
しかしそれから長い年月を経て、彼のもとにPILOTのフランス支社長が訪ねてきます。
実はフランスでは、勉強に万年筆やボールペンを使うのが一般的。
“間違えた時に文字が消せるボールペンがあれば…”と考えたフランス支社長は、「温度で色が変わるインクが作れるのなら、温度で文字が消せるボールペンは作れないか?」と中筋さんに提案を持ち掛けたのです。
中筋さんは、色の変わるインクを“温度で透明になるインク”に改良。
これが後の“フリクション”であり、2007年には日本でも発売が開始されます。
するとフリクションは、1年で3000万本も売り上げる大ヒットを記録。
今では全世界で22億本も売れる“メガヒット筆記用具”へと変貌を遂げました。
これには番組出演者の風間俊介さんも、「トリハダ!」と思わず感動。
ネット上でも「色が変わるペンなんて知らないと思ったら、まさかそれがフリクションに繋がるとは…」「誕生秘話が胸アツ過ぎて目頭が熱い」「私もトリハダ立ったわ」などのコメントが続出しています。
今やフリクションはカラーペンから色鉛筆まで!?

誕生から10年以上経った今でも、続々とラインナップを増やす「フリクション」シリーズ。例えば昨年12月には、消せる細字カラーペン「フリクションファインライナー」が発売を開始しました。
同商品は「ボールペンでは細すぎる」「カラーペンでは太すぎる」といった声から登場した文房具で、文字を書いてもつぶれない、イラストを描いても細すぎない“適度な細書き”を実現しています。
文字の消去後、ボール跡が残らない点も魅力のひとつ。
いっぽう昨年10月には、こすると消える色鉛筆「フリクションカラードペンシル」が登場。実は過去にも未就学児用の「フリクションいろえんぴつ」が発売されていますが、同商品はデッサンなどを楽しむ“大人”がターゲット。
ペンの表面にヘリンボーン柄を施すことで、握りやすさと高級感を演出しているとか。
普段何気なく使っている物の背景には、知られざる誕生秘話が隠されているもの。その歴史を紐解くだけで、物の見方がガラリと変わるかもしれませんね。
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