【クイズ】理髪店のサインポールはどうして赤・白・青なの? 頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(36)
「一晩置いたカレーがおいしくなるのはなぜ?」「ポン酢のポンってなに?」…というような学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を集めました!
子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう「おもしろ知識」「生活の知恵」が盛りだくさんの『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から、第36回目をお送りします。
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理髪店のサインポールの驚きの起源
床屋さんの店先でぐるぐる回っている、赤・白・青の看板は「サインポール」という。
なぜあれが床屋さんのシンボルになったのだろうか。その起源は中世の外科治療にある。
中世ヨーロッパでは、床屋が外科医もかねていた。髪を切ることは体を切ることと同じと考えられ、はさみや刃物の扱いに長(た)けているため、床屋が手術までしていたのだ。
当時の治療に、瀉血(しゃけつ)というものがあった。
「体の悪い部分には悪い血がたまる」とされたため、体の一部を切開して悪い血を抜き取るという、現代ならば考えられない治療法だ。
患者に痛みをこらえさせるため棒を握らせ、棒を伝って血が受け皿に落ちるようにしたが、棒に血がつくため見た目も衛生上もよくない。
そこで最初から赤く塗るようになったのだが、ある時、棒と包帯を洗って干していたところ、風に吹かれて包帯が棒に螺旋(らせん)状に巻きついた。
これが、サインポールの起源となる。
赤と白だったシンボルカラーに青が加わったのは、1745年にイギリスで床屋の組合と外科医の組合が分かれてからのこと。この時、「床屋は、赤、白、青をシンボルとすべし」と定められたのだ。
ほかにも、赤は動脈、白は包帯、青は静脈を表しているという説もある。これも、床屋が外科医を兼ねていたことの名残である。
監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)
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監修:多湖 輝
1926年、スマトラ島生まれ。東京大学文学哲学科卒(心理学専攻)、同大学院修了。千葉大学名誉教授。東京未来大学名誉学長。幼児教育から高齢者問題まで、多岐にわたる研究活動を行なうかたわら、各種執筆はもちろん、テレビ出演やゲームソフトの監修など、幅広い分野で活躍。2006年、瑞宝中綬章受勲。2016年に逝去した後も、その柔軟な考え方は、いまだ高い支持を得ている。
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