整理収納のプロに聞きました。「捨てる基準」がクリアになれば、部屋と心が軽~くなる!
家族が多くてもすっきりした住まいをキープしている人の暮らしを拝見したら、明確な基準の下に、捨て続けていることが判明。「人からもらったから」「いつか使うかも」と感情に流されることなく、ものと上手につきあうコツを、整理収納コンサルタントの金内朋子さんに教えてもらいました。
大切なのは今。使うものだけを残したら、暮らしが豊かに
もともとものが多く、散らかった部屋で暮らしていたという整理収納コンサルタントの金内朋子さん。「雑貨好きが高じて、以前のわが家にはものがあふれていました。そのせいで探したり忘れたり、迷ったりと、ものに振り回されていて。そんな中、長男が生まれ、これじゃいけないと思い、まずは大物から捨てていきました。でも当時は明確な基準がなかったので、失敗も多かったですね。捨て過ぎて家が殺風景になり、家族の居心地も悪かったと思います。そのとき住みよい暮らしに大切なのは、今使っているものだと気づくようになりました。〝今〟には事実しかないので、向き合うことで本当に好きなものと必要なものが見えてくるんです。選ぶ力も身につき、前よりずっと暮らしやすくなりました」
超シンプル! 金内さんの捨てる基準
使っている → 残す
使っていない(使えるかでなく使うか/使い心地の悪いもの/旬でなくなったもの/壊れているものなど) → 捨てる
【感情ではなく、「今使っているか」を基準に捨てる】
「好きか嫌いかで捨てようとすると、いろいろな感情がじゃまして進みません。でも、今必要なものに焦点を当てることで、圧倒的に使っていないものが多いと気づくはず。もしも今、捨てることを迷ったとしても、ものには旬があるので1年に1回くらい見直して」
好き&必要なものだけに囲まれた「本当に豊かな 」住まいを拝見!
「今」を大切にする金内さんのご自宅には、どれも意味があって置いてあるものばかり。ものが少ない印象なのに、温かみのある部屋のこだわりをのぞかせてもらいました。
【思い出のスカーフは額に入れて見て楽しむ 】
20年前に自分へのごほうびとして買ったスカーフ。「年月とともに劣化したけれど、柄が好きで捨てられなくて。身につけなくても、飾ることで、また違った価値のあるものになりました」。
【子どものものは枠を決め、子どもの基準で捨てる】
4人で大小2つの子ども部屋も、ものが少なくすっきり。「枠を決めてあげ、そこからあふれたら見直すという分かりやすいルールに。無理にいわなくても、自然と自分で捨ててくれます」。
【家族写真ではなく、シンボリックな雑貨を飾る】
「子どもの成長につれ、写真は際限なく増えてしまうので……。子どもたちを象徴する雑貨なら変わらずに置け、家族を感じられます」。キャンドルは3人の息子と紅一点の娘をイメージ。
【買い過ぎたカゴを捨て、好きなものだけ残す】
以前は100円ショップのプラスチックのカゴが100個近くあったそう。「いつか使うかもと思っていたけれど、やっぱり不要。全部捨てて、使い勝手がいいものだけにしたら、気持ちもラクに」。
なかなかものが捨てられない!と悩んでいる人も、「感情に振り回されない」で「事実」のみを基準にして判断すると、ストレスなく部屋がすっきりするかもしれませんね。
撮影=砂原 文 編集協力=鈴出智里
Information
夫と息子3人、娘1人の6人家族。元片づけられない主婦で、出産を機に整理収納コンサルタントに。子どもが多くても、ものが少ないシンプルな暮らしを提唱。著書に『散らかし屋さんが片づけたくなる部屋のつくり方』(ワニブックス)。
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