整理収納のプロがアドバイス!「捨てトレーニングは心に余裕がある時にスタートを!」【玄関編】
物量が多く、執着しやすいものがある玄関とクローゼットは、散らかりがちな2大スポット。誰にでも当てはまる基準でレタスクラブ読者のC・Iさんが捨て体質になる訓練にチャレンジ! 指導してくれたのは、本誌でおなじみの整理収納アドバイザー・中山真由美さんです。まずは、玄関からスタート!
狭い場所で慣らしてから広い場所へ
「捨てるトレーニングを始めるときは、心に余裕があり、片づけに3時間以上使える日を選びましょう」と整理収納アドバイザーの中山真由美さん。無理に捨てようとせず、徐々に捨て体質になることが大事といいます。
「最初の目標は5個捨てること。ものを手に取ったら5秒以内に捨てるかどうか判断します。それ以上眺めていると記憶に残り、捨てなければよかったと後悔するんです。片づけをすると、よく思い出のものが出てきますが、実物を見なくても紙に書き出せるものが本当の思い出の品。それ以外は捨ててもあまり困らないはずです。ただし迷った場合は無理に捨てなくてもOK。下記の5つの捨てる基準を頭に入れながら、範囲の小さなカバンや引き出し、捨てやすいものが多いキッチンや洗面所から慣らしてみて」
5つのうち2つ以上当てはまったら捨て候補!
□傷んでいる・壊れている
□合わせづらい・使いづらい
□好みじゃない
□ライフスタイルに合っていない
□1年以上使っていない
いざトレーニング開始!
挑戦したのは、C・Iさん。夫と娘(1歳)の3人家族。1年前の引っ越しで物量を減らしたが、すでに増えて捨てられないのが悩み。
【 1 まずは靴箱に入っているものを全部出す 】
空きスペースにレジャーシートを敷いて並べると作業がスムーズ。「いったん全部出すのは、今持っている数を客観的に把握するため。むやみに出すよりも、靴、傘、雑貨などとざっくり種類ごとに並べて」。
【 2 グループ分けしながら、基準に沿って捨てていく 】
次に、用途や使用頻度でグループ分けを。「このグループ分けをすると、5つの基準に当てはめて捨てやすくなります。履くと足が痛い、ソールがすり減っている、3回以上直しているといった靴も迷わず捨て候補に」。
【 3 玄関に必要なものだけを残して収納 】
「靴と傘、シューケア用品など、玄関で使うものだけを戻すように」。各アイテムの適量は以下のとおり。
●靴は1人4足程度でうまくローテーション
「専業主婦ならふだん使いとしてパンプス2足、スニーカー2 足あれば◎」
●傘は人数分× 2 で充分!
「長傘と折り畳み傘が1人1本ずつ。予備でビニール傘が1本あると安心」
●車用品などは玄関でOK
「洗車用品やチェーンなどはひとまとめにし、じゃまにならない位置にしまって」
●雑貨は玄関まわりで使うものだけを
「ほうきやちり取り、雑巾やガムテープ、ビニールひもなどは玄関にあると便利」
……結果、C・Iさんが捨てた総量はゴミ袋3つ分!
傷んでいた靴を中心に処分。物量が減れば、収納アイテムに凝らなくてもすっきり!
迷うものは箱に入れ、3 カ月玄関まわりで保管
靴箱の外に出して、見える所に置いておくのがポイント。「玄関先なら出かけるたびに目につくので、迷ったものも3カ月間使わなければ、納得して捨てられるはず」。
中山さんに教わった「捨てる基準」で、サクサク不要なものが処分できたC・Iさん。おかげで心まで軽くなったようで、笑顔も一層明るくなりました。
撮影=キムアルム 編集協力=鈴出智里
Information
整理収納アドバイザー。本誌隔月連載「神収納術伝説」では、ものを集め過ぎる人に寄り添うテクが人気。著書に『いちばんシンプルな「片づけ」のルール』(マイナビ出版)など。
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