タモリ「人口的な街なんだね。全然知らなかった」 パリが“不衛生な街”から“華の都”に変わったワケ

#くらし   
今のパリがあるのは都市計画のおかげ!


世界中から多くの人が訪れ、“華の都”と呼ばれるフランスのパリ。

今年2月に放送された「ブラタモリ」(NHK)では、パリの地形と歴史に注目。

なぜパリが華の都と呼ばれるようになったのかを紐解きました。

パリは都市機能を失いかけていた!?


パリは2000年もの間、ずっと同じ場所で繁栄し続けた珍しい土地。

しかし建物が密集しすぎて、下水の整備が遅れることに。

昔はトイレも普及していなかったため、排泄物は地面の溝に流して処理されていたそうです。

そのため街は不衛生な状況が続き、コレラが蔓延。

多い時は年に1万8千人が亡くなり、19世紀のパリは都市としての機能を失いつつありました。

そこで19世紀なかごろ、国の威信をかけて“パリ大改造”が行われることになったといいます。

当時の県知事だったジョルジュ・オスマンは、密集する建物を2万棟も撤去。

総延長175kmにわたって道を整備し、パリに広い道を造り出しました。

また道の下には巨大下水道を作り、街の衛生面を徹底的に改善。

さらにオスマンは街の景観にこだわり、広くした道に同じデザインの建物を4万棟も建てさせて街並みを美しく整えることに。

オスマンが推し進めた都市計画にタモリさんは、「かなり人口的な街なんだね。全然知らなかった」とコメントしています。

ほかにもオスマンは、美しくなった街を散策できるよう“広い歩道”を整備。

広い道を活かした“オープンカフェ”という新たな文化を生み出しました。

しかしここまでは、パリ大改造の基盤を作ったにすぎません。

パリは中心地が建物で密集していたため、駅は少し郊外に作られていました。

そこでオスマンは街の中心から東西南北に伸びる大きな十字路を作り出し、駅と街の中心を迅速に行き来できるように整備。

すると街は駅から訪れた多くの観光客や馬車で賑わい、“華の都”と呼ばれることに。

パリの意外な歴史を知った視聴者からは、「ブラタモリ見てから、めちゃくちゃパリに行きたくなってきた。コツコツとお金を貯めよう」「『オスマンすごい!』の一言。華の都パリは死ぬまでに1回は行くスポットに決定した」「今回のブラタモリは、ずっと考え続けていた『ヨーロッパと日本の街並みの違い』を紐解く大きなキーになった。一度その目で街並みを見てみたい!」など興奮の声が上がっていました。

「世界の人気観光地ランキング」はパリが1位に!


【写真】パリのおススメスポットは?


昨年3月に世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が、「世界の人気観光地ランキング2018」を発表。

同ランキングは、旅行者が「トリップアドバイザー」上で高く評価した観光都市や島をランキング化したもの。

世界各地から402の観光地が選出されたランキングでは、「パリ」が第1位に輝いています。

パリのおススメスポットは「オルセー美術館」や「リュクサンブール公園」、パリの3区から4区にかけて広がっている「マレ地区」など。

多くの観光スポットが点在するパリは、初めて訪れる人はもちろん世界中を旅する人をも魅了しているようですね。

ちなみにランキングの2位は「イギリス・ロンドン」。

以下、3位「イタリア・ローマ」、4位「インドネシア・バリ島」、5位「ギリシャ・クレタ」と続き、日本の最高位は「東京23区」の18位でした。

国際都市として注目を集め続けるパリ。2020年に東京五輪・パラ五輪を控える日本も、参考にできるポイントがあるかもしれないですね。

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