「毎月お小遣いをあげている」「部屋の掃除をしてあげている」「スマホをあまり使わせない」そんな子育てをしている方は要注意! 子どもがお金に強くなる機会を奪っているかもしれません。将来の幸せを掴むために必要な、お金に強くなり才能をぐんぐん伸ばす最新メソッドをご紹介します。

※この記事は『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』(酒井レオ/アスコム)からの抜粋です。


子どもの心を成長させてくれる、よいメンターにはお金をおしまない お金に強い子どもに育てる方法(10)【連載】 画像(1/1) 子どもの心を成長させてくれる、よいメンターにはお金をおしまない お金に強い子どもに育てる方法(10)

よいメンターにはお金をおしまない

お金持ちの家庭が、なぜ、繁栄し続けるのか。考えたことがあるでしょうか。潤沢な資産があるから、という答えはあまりにも短絡的(たんらくてき)です。よく、お金持ちほど生活はシンプルであると言われますが、それは、お金のかけどころを知っているからにほかなりません。見た目を華美(かび)に飾り立てるのではなく、本物の教育にお金をかけるからこそ、代々受け継がれてきた資産を守ることのできる人材が育つのです。


では、本物の教育とは何か。それは、人として尊敬できる指導者との出会いを親がマッチングすることです。同じ習い事をするのでも、「家から近くて通いやすいから」という理由だけで通わせるのと、「送迎は少し大変だけど、あの先生の指導を受けさせたい」というのとでは、結果に大きな差が出ることは明らかでしょう。


お金持ちの家庭では、高額なレッスン料を支払える経済的余裕があることも大きいですが、長年にわたって構築してきたネットワークから優れた指導者を探し出す能力に長(た)けていることも同じくらい大きなことです。「うちには、そんな経済的な余裕はないから……」とおっしゃる方もいると思いますが、アジアで勢いを増してきている中国、シンガポール、インドなどで10年先を見ながら子育てしている家庭の親は、子どもの教育費にお金をおしみません。家庭教師の時給が1時間1万円でも2万円でも、その人でなければダメという理由があれば、親は自分の働く時間を増やしてでもお金を捻出(ねんしゅつ)します。


それほどのお金を支払ってまで、我が子の指導をお願いしたい優れた指導者とはどんな人か。それを知りたくなる気持ちはわかりますが、こればかりは子どもとの相性があるので一般論としての答えは難しいです。ただ、ひとつ言えることがあるとすれば、子どもを対等な人間として認めてくれる人というのが最低条件です。


僕自身、学校に通い、たくさんの習い事をする中で、パッと思い浮かぶだけで、人生を導いてくれるメンターと呼べる人との出会いが4つ5つありました。多くの人は、学生時代に人生を変えるような師との出会いは1回あればいいほうでしょうから、僕はとても恵まれた環境にいたのだと思います。もちろん、その陰には両親の努力があったことは言うまでもありません。


僕の人生に影響を与えたメンターは、誰もが人間的な魅力にあふれていました。子どもの言うことだからと適当にあしらうことはせず、どんなときも真摯(しんし)に向き合ってくれましたし、「レオのために」「レオだったら」という視点を常に持っていてくれたように思います。

日本人は、有名な○○先生から学ぶことで満足しがちですが、子どもに合った教え方や接し方でなければ、時間とお金のムダ使いとなってしまいます。


テクノロジーがどれほど発展しても、人の心を成長させるのは人との出会いだけ。技術だけ身についてもそこに人間性が伴っていなければ、その道のトップに上り詰めることはできないと断言しておきましょう。


著=酒井レオ