GW10連休、約4割が「嬉しくない」と回答。大型連休を楽しめない主婦の事情とは?

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新天皇が即位する2019年5月1日が祝日となったことで、祝日に挟まれた平日を休みとする「祝日法」により、今年のゴールデンウィーク(以下、GW)はなんと前代未聞の10連休が実現しました。

GW10連休は今年限り。さぞかし、楽しみに待ち望む人が多いと思いきや、レタスクラブニュースが2019年3月6日~12日に実施したGWに関するアンケート(回答数:1440件)によると、「GWの10連休、うれしいですか?」という質問に対し、意外にも39.4%が「うれしくない」と回答する結果となりました。


「普段よりも家事が増える」 主婦に休みはないという現実


せっかくの大型連休、なぜ4割近くも「うれしくない」人がいるのでしょうか。そこには、「主婦に休みはない」という現実がありました。

アンケートで「うれしくない」理由をたずねたところ、「どれだけ休みでも、主婦は洗濯と食事の用意を毎日やらなくちゃいけないので、うれしくない」「家事は365日休めない。家に滞在する時間が増えると、その分食事や洗濯が増える」「家族みんな、家でゴロゴロされても家事が増えるだけで、私は困る」など、家事を担う主婦の方から、連休はむしろ負担が増えて大変というコメントが多く寄せられました。

家事の中では「家族の昼御飯も作らなきゃいけない」「家族の朝昼晩三食を用意しなくてはならない」など、食事の支度が大変との声がもっとも多く聞かれました。10連休ともなると連日、外食に頼るわけにもいかず、毎日の食事づくりが多くの主婦の悩みの種となっているようです。

仕事で休めない人も多数。病院が休みで困るという切実な声も


GW10連休が嬉しくない理由として「長すぎてお金をたくさん使ってしまいそう」「どこに行っても混んでるのがイヤ」といった、長期休暇による出費の増加や混雑を懸念する声も多く聞かれました。

アンケートでは「仕事を休めない」と回答する方も多く「保育園は10連休でも小学校は10連休ではないし、パパママの仕事がある日もあるので、なかなかみんながそろわない」「子供が10連休でも、親は2人とも仕事があり、かえって迷惑。3連休と4連休にわけてほしい」など、家族と休みが合わないことを残念に思う声や、連休は分かれていた方が良かったという意見も寄せられました。

さらに10連休は、混雑や出費の増加を招くだけではありません。「要介護の家族がいるので、出かけられない上、病院が休みで困る」「公共機関や銀行、病院などの休日で、緊急の際に困るのでは?と心配しています」といった、病院や役所等の長期休暇に不安を抱くコメントも多く寄せられました。

アルバイトやパートの方は10連休が死活問題になるケースも


アルバイトやパートなど時給や日給制で働く方は、実質的にお給料が減ってしまうGWの10連休を、手放しで喜べないのが実情のようです。アンケートに寄せられたコメントにも「パートなので、お給料が減ってしまいます。全然うれしくありません」「派遣なので収入の面で大変になる」「時給なので、休みが多いと給料が少ない」など、月給制ではない方から給料減を訴える悲痛な声が多く寄せられました。

ネット上でも「契約社員時代はGWのせいで手取り5桁になった、10連休なんて来たらマジで死ぬ」「我が家の大黒柱はGWの損失12万、私と合わせたら17万の損失です」などの声もあがっており、10連休は時給や日給制の労働者にとって、生活に支障をきたす大問題であることがうかがえます。

GW10連休は、経済を活発にしたり旅行でリフレッシュできたりするメリットがある一方、過剰な混雑や旅行費用の高騰は外出控えを引き起こし、大型連休の恩恵を享受できない人も多いよう。国民全員が同じ時期に長期休暇をとることの非効率さを指摘する声も聞かれるなか、連休の分散方法や働き方について、今回のGW10連休を機にあらためて考えてみるのもいいかもしれませんね。

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