団地の5階はタワマン最上階と同じ価値! 団地の“誕生期”を振り返る

#くらし   
画期的な集合住宅だった“団地”


都市型マンションやタワーマンションが人気の現代。

時代の移ろいとともに物価や価値観は変化していきますが、集合住宅の先駆けである“団地”に注目してみましょう。

団地とマンションの違いって?


3月20日放送の「リトルトーキョーライフ」(テレビ東京系)では、“団地マニア”の太田光司さんを招いて団地の変遷を紹介。

全国500箇所の団地を巡ったという太田さんが、団地の魅力を現代のタワーマンション人気と比較しながら解説してくれました。

そもそも「団地」と「マンション・アパート」にはどのような違いがあるのでしょうか。

団地の定義から解説を始めた太田さんは、建物の壁に掲げられた数字を指して「住棟番号がついていれば団地と考えて大丈夫」と説明します。

昭和20年代~30年代に誕生した団地は、5階建てでエレベーターなしという造りが普通だったそう。

昭和40年代以降になると、6階建て以上・エレベーターつきの高層棟が増えていきます。

実は「団地の5階」は、「タワーマンションの最上階」と同等の価値があったことをご存知でしたか?

太田さん曰く「長屋」が主流だった当時、庶民は鉄筋・2DKの広さを持つ団地に憧れていたと言います。

“ダイニングキッチン”が設けられたのは団地が初とされていて、ほかの高層建造物がないため眺めも良好。

そのような観点から、団地の5階と現代のタワーマンションの最上階は同じような価値があったと太田さんは明かしました。

ちなみに約60年前の大卒・公務員の初任給は1万800円ぐらい。

いっぽう昭和35年頃の団地(2DK)の家賃は8600円で、月収が2万5000円以上ないと住むことはできなかったそう。

現在に換算すると月50万円以上の稼ぎがないと住めないことになります。

ネット上では「団地誕生期をリアルタイムで過ごした身としては確かに憧れてたなぁ」「団地は画期的な集合住宅だったんだよ」「月収50万以上じゃないと、って純粋にすごいね」「タワマンもいつかは団地みたいに『かつて憧れの的だった』って言われる時代がくるのかな?」といった声が相次ぎました。

注目を集めるのは東京五輪開発区?


【写真】東京都港区のタワマンが人気!


現在憧れといわれる「タワーマンション」ですが“プロ”はどのような観点から注目しているのでしょうか。

セールスプロモーションの「株式会社マーキュリー」では、2018年に不動産業界のプロユーザーから関心を集めた新築マンションを調査したランキングを発表。

“新築マンションのパンフレット閲覧数”から、「湾岸」「大規模」「タワーマンション」に関心が集まっていることが分かりました。

ランキング上位を見ると「パークリュクス虎ノ門」(1位)、「パークコート青山 ザ タワー」(2位)、「ブランズ六本木 ザ・レジデンス」(4位)など東京都港区の物件に人気が集中。

また「シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン」(26位)や「キャピタルマークタワー」(同)など、10年以上前に分譲が始まった湾岸エリアの物件もランク入りしました。

2020年開催の東京五輪に向け急ピッチで開発が進んでいるエリアに位置し、その影響から注目度が高まっているようです。

時代に合わせて開発されていく集合住宅。

次はどのような魅力が注目を集めるのでしょうか。

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