もうガマンしないで! 体調不良の原因“やっかい夫”をつけあがらせない秘訣
病院に行っても薬をのんでもよくならない体調不良、実は「夫」が原因の「夫源病」かもしれません。日頃、夫に我慢しっぱなしの妻たちが、夫源病の可能性を告白! 提唱者である石蔵先生と夫源病を乗り越えた先輩妻のアドバイスとともに、病気の元凶である夫の主なタイプと、つけあがらせない秘訣を教えます!
あなたの夫はどのタイプ? 乗り越えた妻のアドバイス
◆「リゾート型」夫/家族で楽しむのが一番という、理想の幸せ像を追求し過ぎる傾向が
カルテ1:夫の家族サービスは自己満足。つきあうのが苦痛になってきました
遊びの計画を立てるのはいいけど、全部夫の興味があることだけ。私や子どもの都合や好みなんて聞いてくれません。休みが近づくと最近は憂うつです……。(Kさん/31歳)
【先生の解説】
若い夫に多いタイプで、テレビやネットで見た幸せ家族像にこだわり過ぎているんです。つきあい過ぎると自分が潰れてしまうので注意を。
【夫源病を乗り越えた妻からひと言】
だんだんつきあう回数を減らしたら、夫にそれとなく伝わりましたよ。
◆「支配型」夫/部下に指図するように口うるさく指示するなど、常に上から目線
カルテ2:嫌みな上司のように細かいところをグチグチ。気がめいってしまいます
家事に協力的だけど、いつも偉そう。あれはどうした、ここはまだかといちいち命令口調でどなられると、だんだんどうきがするようになってきました。(Sさん/37歳)
【先生の解説】
40代以降の会社員夫にありがち。部下扱いされるほうはたまったものではありません。度が過ぎたらストライキを起こして家事放棄しましょう。
【夫源病を乗り越えた妻からひと言】
私はおだてて夫に何でもやらせました。口はタダだからどんどん使って!
◆「甘え型」夫/片づけや掃除は一切せず、後始末を当然のように妻に押しつける
カルテ3:生活全般がだらしなくてルーズ。家政婦以下の扱いにイライラが止まりません
ものは片づけないし、私が寝込んでも食事も作ってくれない。とにかく何もしないんです。夫のために動くのが腹立たしくて、夫が家にいると血圧上がりっぱなし。(Mさん/41歳)
【先生の解説】
単にルーズなのではなく、妻を見下した意識が見えます。こういうタイプは、子どもに注意しながら「あなたもお手本になって」と誘導を。
【夫源病を乗り越えた妻からひと言】
子どもとタッグを組んでやらせました。子どもがいうと効果バツグンです!
◆「暴言型」夫/「俺が稼いでいる」を印籠のようにかざし、ことばでDVしがち
カルテ4:ことあるごとに「俺が養ってる」発言。怒りでどうにかなりそうです
「家にいてほしい」と懇願されて専業主婦をしているのに、何かというと経済力をカサにものをいいます。私への感謝もなくて、情けないやら腹が立つやらで胃痛に。(Aさん/38歳)
【先生の解説】
自分の存在意義が脅かされることに不安を覚えるタイプです。対等になるには「稼ぐ人」「家を守る人」の分担をやめ、バトルしてでも働くこと。
【夫源病を乗り越えた妻からひと言】
同じ目に遭って、結局私は働きました。ちょっとでも稼ぐと違いますよ。
解決法は「いい妻」をやめること!
自覚のない夫に気づいてもらうには「嫌なことは嫌」「ダメなものはダメ」と素直に気持ちをぶつけることが大切。夫へのそんたくは不要です。「けんかを恐れて黙ってしまうと、意思疎通ができなくなってしまいます。いい妻より、体と心の健康が何より大切だと考えましょう」(石蔵先生)。
「いい妻でいなきゃ」「ちゃんと家事をしなくちゃ」「世間体も気になるし…」などの我慢は不要! もし夫がモンスター化しているようなら、自分の体と心の健康を最優先して、賢く闘っていきましょう。
イラスト=カヤヒロヤ 編集協力=佐藤由香
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Information
循環器科専門医。大阪大学大学院医学系研究科准教授を経て、大阪市内のクリニックで男性更年期外来を開設。著書に『奥さん、それは「夫源病」ですね。』(静山社)などがある。
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