どこから手をつけていいのか分からない…!収納スペースのごちゃつきを解消するには

#くらし   

手をつけると大ごとになりそうで触れられないでいる収納スペース。そんな「パンドラの箱」のような場所が、なぜ家の中で生まれてしまうのか? 思い切って片づけるとどんなことが待っているか? 家事代行サービス「タスカジ」で活躍するseaさんに教えてもらいました。

なぜパンドラ化するの?


どんな家にも1つはある、やっかいな収納場所=「パンドラの箱」には、共通点があることが判明! sea さんがパンドラ化の原因を明らかにします!

【画像を見る】大きい空間ほど、うまく使いにくい


【空間がうまく使えていない】

「空間が大きければ大きいほど、どう収納していいか分からない人が多いと思います。ゾーン分けをせず、むやみに積んだり押し込んだりすると、出しづらく、使いにくくなり、もはやあける気も起きなくなりますよね。そこにしまってある大半のものは、もう使わないかも」

将来の子ども部屋にありがちな「仮置き」状態


【仮置きと思っている】

「ありがちなのが、将来子ども部屋にと思って納戸化している部屋。お下がり用に取ってある子どもの服や季節のアイテムなど、いつか手放すけれど、現状はどこに収納したらいいか分からないものを、空いているスペースにじか置きしがち。仮置き状態の荷物がたまると、あっという間にパンドラ化しますよ」

目的を決めていないと「パンドラ化」しやすい


【目的を決めていない】

「最も大きな原因は、どんなものを収納し、どんなふうに使いたいのか目的が定まっていないことにあります。片づけが苦手な人は大抵、先に収納グッズがあり、そこに何となくものをしまっているはず。そうすると入れるものの定義があいまいになり、いずれ収納に何を入れていたかも忘れてしまうんです」

見えにくい=そこにあることを忘れがち


【物理的に見えない場所にある】

「例えばつり戸棚の上段や、靴箱の下段の奥など、立ったまま見えにくい場所は、収納してあるものが物理的に見えません。そうするとものの存在を認識しづらくなり、そこにあることを忘れる原因に。また出し入れがしにくい位置でもあるので、放置されやすくなってしまいます」

きっちり? ガバガバ? 両極端な区切り方


【区切りがあいまい、または区切り過ぎ】

「文房具やキッチン用品など、細かいものをしまう場合は、区切り方が大切。区切りがあいまいだと引き出しの中でジャンルが混在し、欲しいものが埋もれてパッと取れなくなります。逆に区切り過ぎてもルールを守るのがたいへん。使っているうちに正しい場所に戻すのが面倒になると、必ず散らかります」

パンドラの箱をあけると、こんないいことが!


「パンドラの箱」と向き合うのは面倒だと思うけれど、思い切って片づけてみませんか? これまでの“負の連鎖”をすっきり断ち切るきっかけになること間違いなし! しかも、下のような“プラスの連鎖”が生まれますよ。

禁断の扉をいざオープンすると……?


【ストレスが減り、心が軽くなる】

気になっていた場所がすっきり片づくと、いちばん影響を受けるのが精神面。「ごちゃついていて使いづらいと、意外にもストレスがたまっているものです。これがきれいになると毎日感じていたストレスが減り、片づけられたことが自信となって、心が軽くなるはず」。

【リバウンドしにくくなり、きれいが続く】

心が軽くなると同時に、家をきちんと使えている実感も。「この実感は、収納をコントロールできるようになったということ。コントロールができれば、きれいに使おうとするし、家族の使いやすさも考えられます。リバウンドもしっときれいを保てます」。

【家事まわりの負担が少なくなる】

きれいな家を保てれば、片づけだけでなくほかの家事もうまく回るように。「見やすく出しやすい収納だと、ものを探す手間が減り、料理も掃除も洗濯も、効率がぐっと上がります。家族も使いやすくなるので、こちらの手を煩わせることなく、自主的にやってくれるはず」。

【必要なものだけになり、空間に余裕が生まれる】

家族が見やすく出しやすい収納は、あらゆるむだを削減。「一つは、探す時間が減ること。また必要なものが一目で分かることで重複買いが避けられるので、お金のむだも減りますね。片づけで不要なものを減らせば、収納自体もむだなく、余裕を持って使えます」。

「使いやすくしよう!」と決めて片づけをスタート


「片づけを憂うつに感じるのは、“片づけなきゃ…”と漠然と始めてしまうからです」とseaさん。このような気持ちで始めると、捨てられないものが多かったときに、簡単につまずいてしまうといいます。

「どの収納もごちゃついて使いづらくなってしまうのは、その仕組みが自分の使い勝手に合っていない証拠。片づけ=捨てることではありません。ものが多くても使いやすい仕組みさえできていれば、きれいな家が保てます。そのために“ちゃんとしまう”と気を張るのではなく、何も考えなくてもしまえるように、仕組み自体を変えることが大切。まずは、“使いやすくしよう!”と決め、できるだけ出し入れの負担の少ない方法を考えてみましょう」

では、どういった収納が負担が少ないのか、seaさんに直撃!

「アクション数が多いと、使いづらく感じるので、なるべく少ない動きで取れる仕組みを考えて。しまうときのルールは緩く、分かりやすくすることも重要。家族にも“こうしてみたんだけど、どう?”と使い勝手を聞いてから決めるのがベスト」

勇気を出してあけると、心も部屋もすっきり! あなたもパンドラの箱と思い切って向き合ってみませんか?

イラスト=利光春華 編集協力=鈴出智里

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Information

教えてくれたのは:タスカジ seaさん
家族の片づけコンサルタント。予約の取れない家政婦として活躍中。片づけの仕組みづくりやアドバイスを行なう。著書『タスカジseaさんの「リセット5分」の収納術』(主婦と生活社)。


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