素敵じゃなくても暮らしやすい、家事嫌いのための片付けって? 大人のラク家事(1)【連載】 画像(1/1)

収納用品を山ほど買い込み、家中をきれいに片づけても、家事がラクになった実感はあまり……そんな経験ありませんか。 整理整頓には「ものを減らす」に加えて、「手間を減らす」工夫をすることが大切。「家事が嫌い」、「家事が苦手」という人でもOKの片づけ&整理整頓の工夫を身につけ、「ラク家事」でゆとりある暮らしを実現しましょう!


※この記事は『大人のラク家事』(Rin/KADOKAWA)からの抜粋です。


20代でひとり娘を出産した前後を除き、現在まで26年間ずっと、フルタイムで働いてきました。子どもが小さいときは学校の役員を務め、様々な行事にも積極的に参加。家事、育児、仕事のみならず、学生時代から続けているライフワークのバレーボールは、チームを掛け持ちして頑張るなど、フルスロットルでめまぐるしい毎日を送ってきました。

ついたあだ名は「3倍速で生きる女」。

 

30代までは気力と体力で何とかクリアできていましたが、家の中は乱雑で片付かず、ストレスフルな日々。

そんな暮らしにさよならしたいと、インテリア雑誌を読みあさって収納用品を買い込んだのが、40歳でマンションを購入したときでした。


引っ越しは、暮らしをリセットするまたとないチャンスです。私はマンション購入と同時にインテリアを一新。お気に入りのグッズをあちこちに飾り、部屋の中はいつもきれいに片付いているように、力を注ぎました。我が家を訪れる友人たちからは「きれい」「おしゃれ」と口々にほめられましたが、家事がラクになったかというと、そうではありませんでした。


インテリア雑誌に出てくるような、おしゃれな空間にしようと、部屋中にたくさんのものを置いたので、だんだん使い勝手が悪く、住みにくい家になっていきました。「飾る→ほめられる→どんどん買う→ものが増える」の悪循環です。表はきれいに片付いているのに、いざ何かを取り出そうとすると、奥にギュウギュウに詰め込んでいるから取り出しにくく、もとに戻すのも大変。そして、掃除がしにくいのなんの。


私の片付け方は、間違っているのだろうか。


そんな疑問が次第に膨らみ、挑戦したのが整理収納アドバイザーの資格でした。勉強する中で学んだのは、「部屋をきれいに見せるために片付けるのではなく、部屋を片付けた後に、どんな暮らしをしたいのかが大切」ということでした。


買ってきた調味料は、見た目が美しい透明な容器に移し替えて整然と並べていましたが、詰め替えるときに容器を洗って煮沸してという手間がかかります。かっこよくラベリングもしましたが、楽しかったのは最初の一週間だけ。家事はもともと好きなほうではないし、おしゃれで素敵じゃなくても、暮らしやすいほうがいい。そう気がつきました。


著=Rin