顔と名前は記憶する場所が違う!「あの人の名前なんだっけ」現象の仕組み

ドラマや映画を見ていて、「俳優の名前が出てこない」と頭を悩ませた経験はありませんか?
今年2月放送の「チコちゃんに叱られる!」(NHK)では「なんで顔は覚えてるのに名前なんだっけ? ってなるの?」をテーマに、記憶力にまつわる脳の仕組みに迫りました。
顔と名前を一致させるには“エピソード”が必要!
インタビューに応じた生理学研究所の柿木隆介教授によると、「人間は顔と名前は別々の場所で覚えている」とのこと。
顔を覚えるのは右脳にある側頭葉の最深部、通称“顔認知センター”。
顔認知センターの記憶量はすさまじく、柿木教授から「顔の記憶量は無限と言われています」と驚きの情報が。
いっぽう名前を記憶する左脳の側頭葉は、名前に限らず“言葉”全てを記憶する部分にあたります。
そのため覚えられる名前の量には限界があり、顔のように無限に記憶することはできません。
顔と名前の記憶量の差が「あの人の名前なんだっけ?」という現象を引き起こしますが、実は“ある方法”で「あの人の名前なんだっけ?」となりにくくなると言います。
柿木教授は「顔と名前を一致させるのはエピソード。つまり思い出」と明言。
人は見覚えのある顔を見ると、大脳皮質からその人にまつわるエピソードを探し出そうとします。
エピソードと関連した名前が浮かび上がることで顔と名前が一致するため、柿木教授は「無理にエピソードを作るのです」と明かしました。
顔と名前をめぐる脳の仕組みに視聴者も興味津々で、ネット上には「歳を重ねてから名前が思い出せない現象が増えたって思ってたから、すごくスッキリした!」「記憶力に問題があるんじゃないかって心配してたけど、脳の構造上しょうがないことだったんだね」「私も思い当たるフシがあるから、これから人と会うときはエピソードと関連づけよう」といった声が寄せられています。
「あの人だれだっけ」現象は20代にも多い!

総合マーケティング支援を行なう「株式会社ネオマーケティング」では、2017年に「記憶力に関する調査」を実施。
物忘れ経験がある全国の20歳~79歳の男女1200人を対象に聞き取りを行なっています。
まずは「物忘れで『あれあれ、あれ何だっけ』、『あれあれ、あの人だれだっけ』、などと言う?」という質問。
77.1%の人が「ある」と回答していて、高年齢層だけでなく20代でも約7割が「ある」と答えました。
また「どのような物忘れ(思い出せないこと)がある?」との質問では、「芸能人・有名人の名前」が最多の61.0%。
ついで「漢字」(42.2%)、「今、何をしようとしたか」(41.5%)という結果に。
年代で比較すると30代~70代は「芸能人・有名人の名前」、20代は「今、何をしようとしたか」が最も多く、年代によって物忘れの内容が違うようです。
あなたはどのような物忘れが多いですか?
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