店長次第でお店の売上はアップする!? 中には「復活請負人」と呼ばれる店長も!
お店を切り盛りする店長の力は、商売繁盛のために不可欠なもの。
4月21日に放送された「がっちりマンデー!!」(TBS系)では、様々なジャンルの「スゴい店長」にスポットライトが当たりました。
一体どのような手法で売上を伸ばしているのでしょうか。
斬新なアイデアで客を魅了する店長たち
まずピックアップされたのは、紳士服販売大手の「AOKI」。
秋葉原店の店長・溝上徳啓さんは複数の店舗で“売上回復”を果たしており、「復活請負人」として知られています。
接客のポイントは、客に“選択させる”という点。
スーツの購入を検討している客に対しては「買うか買わないか」ではなく、「『トレンドの紺』か『定番の黒』か」という選択をさせていました。
また「トライアングル接客」も溝上さんが生み出した有効な手。
タイミングを見て他の店員が「お茶」や「記念品」を客に差し出し、最低でも3人のスタッフが接客を行います。
結果として客は「お店全体の対応が良い」との印象を受け、リピーターになる可能性も高まるそう。
この接客法は、今ではAOKI全店の公式接客マニュアルとなりました。
続いては、ダーツバーやイベントスペースを備える「パセラリゾーツAKIBAマルチエンターテインメント」。
総店長の波多野匡記さんは、あえてカラオケルームで「ボードゲーム」や「ママ会」ができるプランを用意。
「歌わないカラオケ」を押し出したことで、1部屋あたりの売上を約50%もアップさせています。
次々と紹介される“店長の手腕”に対して、視聴者からの反響が続出。
「店長がすごいってことは、結局お店全体の教育も行き届いている訳だよね」「店長の総合的な能力って、どうやったら身につくのかな?」「トライアングル接客されたら、確かにお店自体に良い印象を持つかも」といった声が上がっています。
店長はもっと“お客様対応”を増やしたい?
店長といえば、「とにかく忙しい立場」をイメージする人は多いはず。
情報通信サービスを提供する株式会社ネクスウェイは、具体的な“店長の悩み”を明らかにしています。
以前実施された「スーパーマーケットの本部店舗間・店内コミュニケーションの現状調査」の結果を見ていきましょう。
「店長が業績をあげるために最も増やしたい業務」のトップとなったのは、「顧客対応・管理」で73.7%でした。
「部門長」や「部門担当」の回答が30%台だったことに比べると、“店長が接客に時間を割けていない”という課題が浮き彫りに。
続いて部門長や部門担当も含む全体に対して「業績をあげるために最も減らしたい業務」を尋ねると、1位は「情報管理(報告などの作成、伝票・日割り予算の入力など)」で35.8%。
一方店長だけの回答では「商品管理(発注量の把握と改善、売切り・残品処理など)」が他のスタッフに比べて高く、47.4%の割合となりました。
顧客対応だけでなく、本部との連携も必要となる店長。“お店の顔”としての責任は、思った以上に大きいのかもしれませんね。