国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、今では、不妊の心配をした経験のある夫婦は全体の3割にのぼり、3組に1組は不妊の検査や治療を受けたことがあると言います。

不妊治療といえば、とても高額なイメージがあります。でも、お金をかけずに自分でできる養生の積み重ねが、体質改善を促して妊娠へと導くと教えてくれるのが、漢方アドバイザーのシーちゃん先生こと峯村静恵さん(以下、シーちゃん先生)です。

シーちゃん先生は2003年より延べ5万人を超えるカウンセリング実績を誇る漢方サロンの代表でもあります。


シーちゃん先生は、第1子を38歳、第2子を43歳という高齢で自然妊娠・出産。その経験と漢方の知識をもとに不妊女性のための妊活メソッド“シーちゃんメソッド”を確立します。

不妊治療を受けている35歳以上の女性たちが、シーちゃんメソッドを行って妊娠・出産の報告をしているだけでなく、このメソッドを実践したブロガーさんたちが次々と妊娠・出産したことから、“タダ(お金をかけない)妊活”養生として、たちまちネットで話題になり注目されるようになりました。


では、具体的にシーちゃんメソッドについて紹介しましょう!


妊活キホンの“キ” まず自分の体を知ることからはじめる

シーちゃん先生は、妊活養生をスタートする前にしてほしいことがあります。それは、いまの自分の体の状態を把握することです。「妊娠基礎力チェック表」で、体のバランスはとれているか、妊娠・出産に必要なエネルギーは十分かどうかを、チェックしましょう。

21時に寝るだけで妊娠率が上がった人も!? カリスマ漢方アドバイザーが教える“タダ妊活”とは 画像(2/2) 【チェック表を見る】妊活の前に、まず妊娠基礎力を確認!

いかがでしたか。これは妊娠基礎力チェック表のごく一部です。チェックの数が多いほど妊娠からは遠く、少ないほど体調がよい状態で、妊娠の基礎力があるということになります。


押さえておきたい5つのタダ妊活メソッド

●タダ妊活メソッド1>早く寝る! 40代は19時に就寝

妊娠に大切なのは睡眠の長さではなく、就寝時間の早さです。なぜかというと、早く寝ることで妊娠に必要なホルモンをしっかり分泌させて、卵が自力で育つ環境を整えられるからです。

シーちゃん先生は、自身の早寝→妊娠・出産の実体験から、次のようにアドバイスしています。

・30代は21時に就寝

・40代は19時か遅くても20時に就寝。目をつぶって横になるだけでもOK

・それでも結果がでなければ、どんどん就寝時間を早める

現代社会で19時に就寝するのは困難に思えますが、周囲に協力してもらって早寝を実践しましょう。


●タダ妊活メソッド2>タンパク質多めの食事をする

自分の体の状態がわかったら、日々の生活を見直して、妊娠の基礎体力づくりをしていきます。何より重要なのは日々の食事です。

忙しい朝はパンとコーヒー、昼はおにぎりや麺類だけで済ませていませんか? 現代の不妊女性に多いのが、炭水化物中心の食事でタンパク質やミネラルが不足した「新型栄養失調」の人が多いと著者は指摘します。

タンパク質の多い食材を主菜にし、季節の野菜を使った副菜でバランスよく、食養生をしましょう。東洋医学では食材を、温熱性=体を温める食材、冷ます食材=寒涼性、平性=どちらでもない食材の3つの食性に分けます。

【各食性の例】

温熱性:鶏肉、牛肉、羊肉、えび、まぐろ、鮭など

寒涼性:かに、あさり、豆腐、豆乳、タコ、鱧(はも)、緑豆、馬肉など

平性:大豆、小豆、黒豆、ソラマメ、豚肉、卵、いか、ほたて貝、かつお、鯛、うなぎ、鯖、さんま、いわしなど

栄養満点の食事で3食しっかりタンパク質を摂り、妊娠・出産できるパワーのある体の基礎をつくりましょう。


●タダ妊活メソッド3>体を疲れさせない

体に疲れをためない生活をすると余力が出てきます。この余力をしっかりと貯金すれば、そのパワーを妊娠に使うことができます。

毎日、仕事で精と気を使い果たしていませんか? つねにエネルギーの発散を抑えるように留意して、自分自身をいたわって生活しましょう。


●タダ妊活メソッド4>抗酸化生活を送る

体内に活性酸素が増えると、妊娠しにくくなります。活性酸素を増やす原因は、ストレスや睡眠不足、たばこやお酒。紫外線を長時間浴びても増えてしまいます。

活性酸素を減らすには、ファイトケミカルを含む食材や発酵食品をとりいれた食事をすることです。生活習慣を改善し、食べ物の抗酸化作用をとりいれて、サビない体をめざしましょう。


●タダ妊活メソッド5>メンタルを安定させる

怒りや不満、不機嫌な状態は気血の流れを滞らせ、妊娠を遠くします。理想的な状態は、ゆるんでいて気が落ち着いていること。脳が休まっていて過度に頭が働いていない状態です。いろいろと気にしすぎずに日々、安定した精神状態で過ごしましょう。


この5つのことは、すべて多額の出費なしでできます。シーちゃん先生は、いちばん大事なのは自分の体づくりと言います。30歳を過ぎて結婚がまだであったとしても、将来子どもを産みたいと考えている女性は、今から食事にしっかりと気をつけてしっかりと睡眠をとり休息しましょう。そして体に負担の少ない仕事を選びましょう。


医療が発達した現代でも、女性にとって妊活のための時間は限られています。自分にとって何が重要なのかをよく考えて、待ったなし! の人は、妊活メソッドを参考に、妊娠・出産できる体づくりをすぐにはじめましょう。


文=松本ひろこ