起源は天敵のオオカミ!? イヌとヒトが“最高のパートナー”になった理由

#くらし   
“農耕文化”がイヌとの絆をより深めた!?


家族のように心を通わせ、じっとそばに寄り添ってくれる“イヌ”。

従順な性格のイヌたちは、どのような歴史からヒトと関わるようになったのでしょうか。

今年5月放送の「ダーウィンが来た!」(NHK)では、イヌとヒトが“最高のパートナー”になるまでの物語が紹介されました。

ドイツではイヌも子ども料金で電車に乗れる!


番組では最新の仮説に基づいて、イヌとヒトの出会いを再現ドラマで解説しています。

3万年前のユーラシア大陸で狩猟を行なっていた人類にとって、最大のライバルだったのが獲物を横取りするオオカミ。

しかし群れの中には、優劣順位から獲物にありつけないオオカミもいました。

立場の弱いオオカミはヒトの集落に姿を見せるようになり、祈とう師が肉を分け与えたことで接点が生まれることに。

やがてヒトと信頼関係で結ばれ、世代を重ねるうちにオオカミとは異なる習性を持った“イヌ”が誕生したのです。

再現ドラマの舞台は1万2000年前に移り、作物を育て始めた人類は定住生活を開始。

作物を狙って他の動物が近づいてきたものの、イヌが“獲物”と見なして追いかけるので寄りつけません。

ヒトはそんな様子から、イヌに“番犬”としての資質を見出していきます。

さらに牧畜を始めたヒトは、家畜のそばでもイヌが本能で襲わないように訓練。

牧畜によってイヌとヒトは、さらに絆を深めていきました。

番組では「世界一イヌが暮らしやすい国」と言われている、ドイツの日常風景も紹介。

イヌも子ども料金で電車に乗ることができ、街中でも“リードなし”は当たり前。

カフェやレストランにも出入り自由で、日本とは大きく制度が異なることがわかります。

イヌとヒトの出会いから現在に至る物語に、視聴者からは「イヌ好きの私にとって神回でした!」「もしもオオカミに肉を分け与えてなかったら、イヌとヒトの関係は生まれなかったのかな…」「愛犬を連れてドイツに移住したい」といった声が寄せられました。

セラピー犬が訪問活動で活躍中!


【写真】セラピスト犬が患者の“機能向上”を手助け


ヒトとイヌの信頼関係について近年注目を集めているのが、医療現場や介護施設への訪問活動を行う「セラピー犬」です。

「日本アニマルセラピー協会」公式サイトによると、アニマルセラピー活動は「動物と人との共同作業による福祉活動のひとつ」と説明。

「患者の機能向上の手助け」を目的に、イヌの飼育技術を持ったセラピストと訓練されたセラピスト犬が活動する様子を紹介しています。

イヌとヒトは牧畜によって絆を深めた歴史を経ていますが、実は日本でも“牧羊犬”が活躍中。

たとえば千葉県にある「マザー牧場」では、人気イベント「ひつじの大行進」で100頭以上のヒツジをコントロールしています。

さらに公式サイトでは、牧羊犬に指示を出す「犬笛」について紹介。

吹き方を工夫するだけで様々な指示を出すことができ、「複数の牧羊犬に別の吹き方で犬笛を覚えさせれば、一度に複数の牧羊犬を別々に動かすこともできる」と解説されていました。

イヌとヒトが「最高のパートナー」でいられるよう、これからも信頼関係を強めていけたらいいですね。

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