お金の分け方や考え方、使うアイテムにも個性がにじむ袋分け。それぞれの暮らしの中から編み出された、オリジナリティあふれる賢人のアイディアを紹介します。

【実録・袋分け女】予備費多めで余裕をつくる、ののこさんの場合 画像(1/12) 貯金0円から1年で130万円貯めた、ののこさん

【ののこさん】

[仕事] 専業主婦

[年齢] 32歳

[家族] 夫、長女(12歳)、長男(3歳)

シングルマザーの時期を経て、その後今のご主人と出会い結婚。現在は子どもとの時間を大切にするべく、美容関係の仕事を一度離れて専業主婦に。昨年、夫の借金とブラックリスト入りが判明し、家計管理を開始。インスタグラム@nonoko_16

ののこさんちの1カ月の家計内訳

【収入】

夫の収入(手取り) 33万円

妻の収入 0円

ボーナス(手取り) 45万円×2回

1カ月の収入合計 : 33万円

【支出】

● 固定費

家賃 9万5950円

義両親返済 1万円

水道・光熱費 2万円

通信費 4320円

携帯費 8058円

教育費 3万円

夫の小遣い 2万円

娘の小遣い 2000円

貯蓄 6万2672円

● やりくり費

食費 2万3000円(※)

お米費 4000円(※)

日用品費 2000円(※)

おむつ費 3000円(※)

ガソリン費 1万5000円(※)

予備費 3万円(※)


(※)がついているものが袋分けしているもの

【実録・袋分け女】予備費多めで余裕をつくる、ののこさんの場合 画像(3/12) 【写真を見る】基本は費目分け。食費だけ週分け管理

お米費やおむつ費など、大型出費は袋を別にする

昨年の2月、夫の借金発覚をきっかけに、一から家のお金を見直し、袋分けを始めたののこさん。「家計簿を人生で一度もつけたことがなく、面倒くさがりな性格なので、最初はどこまで続けられるか心配でした」。ところが、振り返れば1年で130万円もの貯金に成功。その秘訣とは?

「最初に予算を組むとき、食費をいくらに設定するか迷いました。正直、今までどれくらいスーパーで出費していたのか、全く分かっていなくて……。とりあえず1日1000円にしてみよう、と予算を立てたのですが、これが絶妙なラインで、時々赤字になるんです。それが私のやる気に火をつけ、下味冷凍の作り置きをしたり、外食を減らしたりと、やりくり上手になっていったのかもしれません。ただ、お米やおむつを買うときだけは、絶対に赤字。テンションが下がるので、あえてそこだけは費目を別に立て、全体的に予算内に納まるようにしました」

そんなののこさんですが、初めのうちは、もっと別の費目があったそう。「最初の頃は衣服費や医療費などの袋もありました。でも大枠の予算からはみ出なければそれでいいじゃん!と気づいてからは、たまの出費はすべて予備費から出すことにしました。食費に赤字が出ても、ちょっとしたお出かけも、余裕を持たせた予備費を設けたことで、焦ったりギリギリ感を味わうことなく、楽しく続けられるようになりました」

給料日の「仕分けの儀」を拝見!

袋分け女たちが「この作業が楽しくて続けている」と皆口を揃えるのが、毎月1 回の仕分け作業の日。ののこさんの「仕分けの儀」とは、いったいどんな流れなのか!? 詳しく見てみます。

1. 給料日 ゆうちょでお金を下ろす

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毎月のやりくり費分の現金を下ろす。ゆうちょの場合、5万円を下ろしたいとき「5万円」ではなく、「50千円」とすると千円札が50枚出てくるので、仕分けをするときに便利。


2. 予算ごとに振り分ける

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ののこさんの費目分けは基本6つ。「食費」「お米費」「日用品費」「おむつ費」「ガソリン費」に加えて「予備費」。先月使ったお金を参考に、微調整をして、予算を確定させる。


3. 袋に現金を入れる

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それぞれの袋に現金を入れていく。ののこさんが使っているのは、無印良品のクリアポケット。「中身が見やすく、出し入れもスムーズ。SNS の評判どおりの使いやすさです」


4. 食費は週ごとに分ける

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食費は1日1000円とし、1週間7000円。5週目は日割り計算で、3日しかない場合は5週目の袋に3000円を入れる。その週の食費を3の食費の袋に入れ、翌週以降の分は家に保管。


5. パスポートケースに袋をまとめる

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通帳や銀行のカード、クレジットカード、デビットカードなども入れている無印良品のパスポートケースに、お金を仕分けたクリアポケットをセットして、いよいよ仕分け作業が完了。


6. バッグに入れて持ち歩く

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近所へ出かける場合は、必要な分だけお財布に入れ替える場合もあるけれど、家族でお出かけする日などは、基本的にパスポートケースごとバッグへ。支払いもすべてここから。

この合わせ技がスゴイ!

【クレジットで支払った分は袋から移動】

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クレジットカードを使ったときは、端数を抜かした金額をクレジットの袋に入れ、端数の収支金額をメモしておく。使うたびに繰り返し、最終的に月末に収支を揃える。


【ボーナスは特別費に充てる】

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年に2回のボーナスは、半年ごとの特別費に。年間でかかる特別費は事前に一覧で表記。ことしの下半期は、車検や長女の夏期講習、クリスマス代などに使用。


【携帯代は格安SIMで実質0円に】

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ののこさんと長女の携帯は楽天モバイルに。固定費など大型の支払いを楽天カードで支払っているため、携帯代はためた楽天ポイントを使い、実質0円状態!


【自作の家計簿で毎月のお金の流れも視覚化】

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お金に興味が湧いたののこさんは、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。学んだ知識を基に家計簿を自作し、1カ月の収支を管理するように。


費目分けは基本6つにして、衣服費や医療費などはまるっと予備費で管理するのが、ののこさん流。ちまちまと費目分けしすぎてギリギリ感に襲われている人は、この〝予備費多め〟を見習ってみると余裕が生まれるかも?


撮影=小林祐美 取材・文=田中理恵