【実録・袋分け女】年に数回の大型出費を積み立て袋で 華麗にかわすaiさんの場合

#くらし   

お金の分け方や考え方、使うアイテムにも個性がにじむ袋分け。それぞれの暮らしの中から編み出された、オリジナリティあふれる賢人のアイディアを紹介。また、キャッシュレスが主流の令和的袋分けスタイルもお金のプロ・風呂内亜矢さんに教わりました。

大型出費は積み立て袋でかわすaiさん


【aiさん】

[仕事] 銀行パート

[年齢] 42歳

[家族] 夫、娘(13歳)

娘が私立の中学校に入学し、想像以上に出費が増え、将来が不安に。そこでことしから家計管理の見直しに挑戦。費目ごとにお金が貯まる安心感が気に入り、袋分け貯金を継続中。インスタグラム@ai365kakei

aiさんちの1カ月の家計内訳


【収入】

夫の収入(手取り) 42万円

妻の収入(手取り) 8万円

ボーナス(手取り) 50万円×2回

1カ月の収入合計 : 50万円

【支出】

● 固定費

住宅ローン 10万円

水道・光熱費 1万9000円

通信費 1万7000円

保険料 1万8000円

学費 6万1000円

新聞代 4000円

娘の小遣い 5000円

先取り貯金 8万円

封筒貯金 4万8000円

→ 教育費 1万円(※)

  旅行費 1万円(※)

  お正月費 8000円(※)

  記念日・誕生日 5000円(※)

  ふるさと納税 1万5000円(※)

支出

● やりくり費

食費 3万3000円

日用品費 4000円

お酒費 7000円

娯楽費(外食含む) 1万8000円

特別費(被服費含む) 3万円

教育費(学用品・部活動など) 4000円

ペット費 4000円

(※)がついているものが袋分けしているもの

【写真を見る】積み立て用袋は、毎月入れるものとボーナス時にいれるものの2種類


大型出費に備えて毎月& ボーナス時に積み立てる


aiさんの袋分けは、基本、積み立て用で、大きく分けて2種類あります。毎月仕分ける5つの袋と、ボーナス時に仕分ける5つの袋。毎月仕分ける袋は「教育費」「旅行費」「お正月費」「記念日・誕生日」「ふるさと納税」。ボーナス時は「学資保険」「NHKの受信料」「固定資産税」「通学定期」「クリーニング」。

「結婚当初、家計簿をつけてみたら100万円の誤差が出て、やる気を一気に失いました。それ以来、十数年ぶりのチャレンジ。今回は袋にお金をぽんぽん入れていくだけで単純明快。生活費はそこから余ったお金でやりくりしています。急な出費に焦ることなく、貯金ができるようになりました」

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▲袋分けをしていない食費や日用品など、生活費は使ったお金を記載して、日々のやりくりを調整。毎月のお金の流れはこの見開きで一目瞭然。

この合わせ技がスゴイ!


【お金を使わなかった日はシールを貼る! 】

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全くお金を使わなかったノーマネーデーは、カレンダーにシールを貼るのがルール。「シールをピタッと貼る快感にハマって、むだづかいが減りました」

【出勤するときは、マイボトルとマイナッツをバッグに常備! 】

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飲み物やおやつは常に持ち歩いて、カフェ通いをセーブ。「ナッツは大袋で購入し、100円ショップのかわいいジップケースに小分けしています」

キャッシュレスでも 袋分け的なことはできる?


袋分けは気になるけれど、現金を下ろすのが面倒、カードやアプリ決済が中心だし… という人必見! 銀行口座やカードを活用すれば、令和的袋分けスタイルがかないます! 口座(カード)を袋と見立てる、貯蓄用のおすすめ袋分けは次の2つ。

【その 1 ざっくり2つ分けする方法】

お金を貯めるときに大事なのは、貯蓄専用の口座を設けること。給与の振り込みや生活にかかる現金を引き出したり、固定費の引き落としなどがされる口座とは別にします。増えるだけの口座は、通帳記入のたびにやる気がアップ。

【その 2 貯蓄を種類ごとに分ける方法】

袋分け的に確実に貯蓄をアップさせるには、「妻の貯蓄用」「夫の貯蓄用」「子どもの貯蓄用」「特別出費用」「投資用」「小銭貯金用」など目的ごとに口座を分けるのがおすすめ。1つの銀行で複数の名義は持てない場合が多いので、銀行を分散させて。また、夫と妻の名義を両方使うことで、将来のリスクヘッジにも。

1級ファイナンシャル・プラ ンニング技能士の風呂内亜矢さん


【袋分けの費目は自由自在! 自分の暮らしに合ったものにどんどん変えていって! 】

「袋分けの封筒の感覚で口座を用意しておき、毎月各口座へ振り分ければ、キャッシュレスで袋分け貯蓄が可能に。また、生活費はプリペイドカードに毎月入金をしてやりくりしたり、カードの引き落とし先を特別出費用口座にひもづけして、大型出費はそこでポイントを増やすなど、工夫しだいでさらに使い勝手がよくなりますよ」と風呂内さん。

現金を袋に入れて管理するか、袋の代わりに口座(カード)へ入れるか。どちらにせよ、自分の暮らしに合った形でしっかり家計管理&貯蓄したいものですね!

撮影=小林祐美 取材・文=田中理恵

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Information

教えてくれたのは:風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。素人が始める資産運用や家計管理のノーハウなど、上手なお金とのつきあい方を発信している。


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