苦手な算数はすぐに「無理!」とお手上げ。もう少し自分で考えて欲しい【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

梨花さんもInstagramで大絶賛の子育て本「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第5回目のお悩みはこちら。

 


【お悩み】


中学受験を考えている小5の娘がいます。小3の2月から某大手塾に通い始め、最初は順調に進んでいたのですが、4年生の途中から大失速! 特に算数に対する苦手意識が強く、問題を読むとすぐに「無理!!」とお手上げ状態に。自分では全く考えようともせず、すぐに人に聞いて済ませようとします。「もうちょっと考えてから質問して」と言っているのですが、「だってわからないから」の一点張り。塾の先生からも「何でも聞き過ぎる」と言われる始末です。もうちょっと自分で考えるようになってもらいたいのですが、どうしたらいいでしょう?(あーめんさん・45歳)

【小川先生の回答】


■考える力は得意科目で養う

そもそも“考える”ことがどういうことなのか、まだよくわかっていないのではないでしょうか? 何かが頭の上に降ってくるのを“考える”と勘違いしているお子さんって、意外と多いんですよね。でも実際には降って来ないから、すぐに「無理!!」となってしまう。ですからまずは、“考える”練習を積む必要があります。

考える力を育むコツは、得意科目で練習すること。例えば国語が好きなら、本を読みながら「このとき主人公はどんな気持ちだったのかな?」などの質問を入れてあげ、どうしてそう思うのか説明してもらうのです。苦手科目で練習すると、「できない」という感情が先に立つため、小さなつまずきでも思考停止しがちですが、得意分野であれば、つまずいても「もう一度やり直してみよう」という気持ちが働きやすい。結果、じっくり考えるようになります。どの教科も、問題文の中にあるヒントから筋道を立てて考えていくのは同じこと。その頭の使い方を、算数の問題にも当てはめればいいだけです。「まず何て書いてある?」「すると、どうすればいいかな?」「式にしてみようか」と、順に進めていけばいいんだと実感させてあげましょう。考えるという行為が腑に落ちれば、算数の考え方も自然と身に付いていきます。

■理解が足りないのではなく、時間が足りない

受験のための大手塾では、かなりのスピードで勉強を先取りしているため、ついていくのは至難の業です。そもそも不自然なカリキュラムなのだから、「無理!!」となってしまうのも致し方ないところ。でも、与えられるスピードや期日の中で難しく感じることと、勉強内容そのものが理解できないというのは別のことです。5分で理解するのが難しければ、10分かけてやればいいし、4年の途中でつまづいたのなら、そこに戻ってみればいい。当時「無理!!」と思っていたことでも、思考力も情報処理力も上がっている今なら、理解できることが多いはずです。「無理!!」なのは、塾のカリキュラムに合わせることが大変なだけであり、時間をかけて考えれば、実はできるものはたくさんありそうだ、という思いを持たせてあげましょう。それが自信にもつながります。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

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■小川先生のTwitter:@Kosodate_Ogawa
■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

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