出不精の小1息子。スポーツを習わせたいのですが断られてしまい…【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

梨花さんもInstagramで大絶賛の子育て本「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第12回目のお悩みはこちら。

 


【お悩み】


小学1年の息子は、最近ゲームに夢中。以前は、休みの日には公園などに遊びに出かけていたのですが、最近はあまり外に出たがらず、外食さえも嫌がるほどです。一応、ゲームは1日1時間と決めているものの、夫は“子どもの好きなようにさせよう”というタイプ。ゲームを長々とやらせてしまい、遊びに連れ出してくれないため、運動不足が心配です。そこで、何かスポーツの習い事でもさせようといろいろ体験に行かせてみましたが、息子には「すべて嫌だ」と断られてしまいました。唯一サッカーだけは、仲良しの「A君と一緒じゃなきゃ嫌」という反応だったため、その子の親に聞いてみたのですが、残念ながらNG…。八方塞がりで、もうどうしていいかわかりません。(Mさん・44歳)

【小川先生の回答】


■子どもの意見を尊重し過ぎる必要はない

息子さんは、体験には嫌がらずに行っていることから、スポーツの習い事そのものに対する抵抗はそんなにないように思われます。単に、環境や習慣を変えることに対して躊躇があるだけではないでしょうか。日頃から慣れている家の中の環境が心地よくて、外に出たくないだけのように思います。

「A君と一緒じゃなきゃ」というのも、その気持ちのあらわれです。実はサッカーには少し興味を持ったからこそ、「嫌だ」と拒絶するのではなく、「友達と一緒なら」と譲歩する発言になったのでしょう。

このような場合であれば、最初は無理矢理連れて行って構いません。おそらく、息子さんの「嫌だ」の根っこにあるのは、“家でのゲームを優先したい”という思い。あとは、安心できるという場所にいたいという思いです。それは、目の前の"今"だけを見ている子どもならではの感覚です。大人としては、長い目で見て健康のことを考えたり、人との関わりの機会を欲したりするのは当然なので、学校に行くのと同等の扱いで、「運動するから行くよ」と連れ出してしまってOKです。通っているうちに、新しい環境にもすぐに慣れるので、心配要りませんよ。

■子育てには夫婦間のコンセンサスが大事

ただひとつ気になったのは、ご夫婦の間で子育てに関するコンセンサスが取れていないことです。お母さんは「ゲームは1日1時間」と言っているのに、お父さんは「好きなだけやればいい」というスタンス。親が違うことを言っていると、子どもは混乱します。まずは、子どもにどのような力を身につけて欲しいか、そのために親としてどのように応援すればいいかを、夫婦間でしっかり話し合いましょう。そのうえで、“運動をする”とか、“ゲームは1日1時間”などのルールを共有するようにすれば、子どもも戸惑いません。ルールがあいまいでなくなれば、「ゲームは1日1時間なんだから、習い事をするからゲームができなくなるわけではないよね」と教えることもできるはずです。

おそらく、ご両親ともお子さんの意思をやや大事にし過ぎているのではないでしょうか。本人がものすごく強硬に反対するようであればちゃんと話を聞いてあげるべきですが、 “まだ小1なんだから、なんでも言葉どおりに受け取らなくて大丈夫”という立ち位置のほうが、子育てがもう少しラクになると思います。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

この記事に共感したら

Information


▶︎▶︎ご相談を募集しています
あなたも小川先生にお悩みを相談してみませんか?
子育て、親子関係、受験など教育全般で活動中の小川大介先生に、あなたのお悩みを相談してみませんか?
「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関する悩みにお答えします。
「自分はこれで大丈夫?」「わからないことがあってなんとなく不安」といった内容でも歓迎です。
ご相談はこちらから!



■小川先生のTwitter:@Kosodate_Ogawa
■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

おすすめ読みもの(PR)