いいね累計1億以上!【実録 保育士でこ先生】保育士目線が大ウケマンガ爆誕の秘密

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Twitterのいいね累計1億以上!話題の『実録 保育士でこ先生』は、おちゃめで愛されキャラの保育士「でこ先生」と子どもたちが保育園で繰り広げる賑やかな日々を描いた超人気コミックエッセイです。ほっこり笑えるエピソードの中にも、子どもならではのするどい視点にドキッとさせられたり、保護者とのやりとりに思わず涙腺が緩んだり…。今回は著者のでこぽん吾郎さんにお話をお聞きしました。保育園に通う子を持つ親だけでなく、誰もがクスッと笑ってしまうエピソードが満載です。


『子どもが好き!』で保育士の道へ。退職後に描き始めたマンガがSNSで話題に


「保育士でこ先生」より


「保育士でこ先生」より


――『保育士でこ先生』はかつてご自身が保育士をしていた体験をもとに描かれているそうですね。保育士になった理由やマンガを描こうと思ったきっかけがあれば教えてください。

「昔から子どもが大好きで、保育士に憧れがありました。大好きな芸術や歴史の道に進むことを考えた時期もありましたが、『子どもが好き!』という気持ちが大きかったので保育士になることを選んだんです。そして退職後に過去をゆっくり振り返る時間的な余裕ができたのでマンガを描き始めました。子育てや保育を頑張る方々に元気をお届けできたらいいなと思いSNSにアップしたのが始まりです」

――実際には女性であるでこぽん吾郎さん。なぜ男性保育士として登場しているのでしょうか?名前の由来も知りたいです。

「名前の由来はでこぽんが美味しくて好きだからです。それに吾郎をつけたのは…音の響きがいいからです(笑)でこ先生があのデザインになっちゃったのは、学生時代に落書きしていたお気に入りのキャラを使っているからなんですよ」

保育園はおもしろエピソードの宝庫!子どもに絵を描いてあげたことも


――イラストは保育園でもよく描いていたのでしょうか? 「先生は絵が上手だね」と子どもたちにほめられたりしていそうです!

「決して上手ではないです…!画力がまだまだすぎて、それが最近の悩みなくらい(苦笑)ですが、現役時代はよく描いていました。子どもからリクエストされた、アニメのキャラクターの線だけ描いて、塗り絵を楽しめるようにしたり、着せ替え人形を作ったりしていました」

――かわいらしいエピソードが盛りだくさんあります。特にご自身で印象に残っているのはどのお話でしょうか?

「一番を選ぶのはなかなか難しいですが…(笑)『悟られた真実』ですね。『プリキュアはこの世に存在しない!』と気づいてしまった男の子が、『でも仮面ライダーはいるじゃん?』って真剣な顔で言うんですよ(笑)。仮面ライダーがどうやって変身しているのか本気で不思議に感じているところに、成長しつつも子どもらしさを残している様子が可愛いらしく、面白かったです」

プリキュアはこの世に存在しない!「悟られた真実」…!(「保育士でこ先生」より)


「保育士でこ先生」より


保育士は子どもの成長を間近で見られる特等席


――遅くまで園に残って制作物を作る様子など、リアルな保育士の姿も描かれています。実際に保育士として働いてみて、どんなところが大変でしたか?

「保育士でこ先生」より


「保育士でこ先生」より


「大変だったところ…あげていくとキリがありませんが、実務的なことでいうと、一番は『仕事量の多さ』かなと思います。保育、保護者対応、事務仕事、環境整備、行事の準備と、もう本当に、現役時代は何度『分身したい』と思ったことか…。

それと気持ち的な面では、常に思っていたのが『保育には正解がない』ということ。自由度がある点では良いのかもしれませんが、正解が無い分、『この接し方でいいのか』『この環境構成でいいのか』と悩むこともありました」

――「実録 保育士でこ先生」を読むと、保育士というお仕事を楽しんでいんでいる様子が非常によく伝わってきます! どんなところにやりがいを感じていらっしゃいましたか。

「子どもの成長を目の前で見られることです。子どもは日々成長しているので、一つのドラマを見ているような気になることもありました。保育士の立場ってある意味特等席なんですよ。

5歳児を担任させていただいた時、卒園式で心から(保育士やっててよかった…!)と、思いました。保護者の方々からサプライズで花束やお手紙を頂いたのは本当に嬉しかったです。スケジュール帳に挟んでお守りのようにしていました」

――子どもたちと触れ合う際に気をつけていたことなどがあれば教えてください。

「子どもの目線に立って考えるということですね。『何が楽しいのか』『何に興味を惹かれているのか』だけでなく、『何が不安なのか』『何につまづいているのか』という点にも気がつくことができれば、言葉がけや保育の環境づくりにも活かすことができます。

ですが、子どもと同じ目線に立っているつもりでも、こちら側の勘違いとか、努力が空回ったりはしょっちゅうでした。失敗したり、時にはプチバトル(笑)を繰り広げつつも少しずつでも歩み寄れたのは、子どもの目線に立って考えることを、無意識のうちに習慣化してたからかなと…今になってそう思いますね」

試行錯誤していた保護者との距離感。何気ない日々の会話の大切さ


――でこ先生と保護者との距離感がとても心地よく感じられますが、保護者とのコミュニケーションにおいて心がけていたことなどありましたか?

「実は、元々人とコミュニケーションを取るのが、あんまり得意な方ではなかったんです。どちらかと言うと人見知りな人間で。なので、先輩保育士さん達がどうやって保護者とお話ししているのか、こっそり観察して勉強したり、保護者と話したことを記録にとったりしてました。そうしているうちに気づいたのが、『日々の何気ない会話の大切さ』です。『この先生、話しやすいな』『一緒に話していると居心地の良さを感じるな』と思ってもらえると、自然と保護者からも色々な話をしてもらえるようになりました」

――単行本の描きおろしマンガである「かけてほしい言葉」では、我が子に対してどう接したらいいか迷っている母親の姿が描かれました。どうしたらでこ先生のような温かい声かけができるようになるのか、ぜひ教えていただきたいです!

「かけてほしい言葉」(保育士でこ先生)より


「私も日々試行錯誤の毎日でしたが、自分の経験で言わせていただくと、前の質問項目でもお話ししたように、普段からコツコツと信頼関係を築いておくことが鍵になると思います。人が心の奥底に抱えている悩みは本来ならなかなか表面に言葉として出てくるものではないので、聞く側の人は、焦らずじっくり話を聞くことが大切です。また、怒りや悲しみといった、目に見える表面的な感情の裏側に、どんな思いがあるのか想像することも大切になってくると思います。『頑張っている自分を認めて欲しい』、『寂しい』、『自分の味方であってほしい』等…。

悩みや苦しみの根本は何か、突き詰めていくと、意外とシンプルな感情に集約されていることもあります。まずはそこに寄り添っていくことで、保護者の方にも心の余裕が生まれ、具体的な方法や解決策を一緒に考えることができるようになっていくのではないでしょうか」

子育て中の人や保育をがんばる先生達にスポットを当てるお手伝いを


――読者からはどんな反応をいただくことが多いですか? 心に残ったメッセージがあれば教えてください。

「『お腹を抱えて笑いました』『泣きました』など、様々な感想をいただいています。一番心に残っているのは、『救われました』というメッセージです。自分が描いたマンガが誰かの元気に繋がったんだなぁと思い、嬉しかったです」

――今後してみたいことや描いてみたいこと、発信していきたいことがあったらお聞かせください。

「引き続き、保育マンガを描けたらいいなと思っています。それに加えて、歴史が大好きなのでそんなマンガも描いてみたいのですが…マニアックすぎる世界が展開されちゃって、皆さんにドン引きされる可能性があるため、やっぱりできないかも(笑)あ、夫婦生活のエピソードマンガもちょこちょこ描いてみたいです。絵日記感覚で、余裕があれば」

子育てをがんばる保護者や保育に関わる先生たちに少しでもスポットを当てるためのお手伝いをしていきたいと語るでこ先生。育児に疲れたときにも読めばきっとクスッと笑っちゃう…そんな元気がでてくる一冊です。


文=宇都宮薫

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◆でこぽん吾郎Twitter:@Dekopon_56

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