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第二子妊娠中夫の浮気を確信…そしてカマクロ!全部実話【カマかけたらクロでした】著者うえみさんに聞くサレ妻の苦しみと本音
「同じ憎しみの感情を抱き続けることができなかった」の本音

――誰にも言えず1人で奮闘していた時、一番大変だったことがあれば教えてください。
「苦労したのは、ムスメに笑顔でいることでした。保育園に行っている間に、離婚のことを調べたり相談に行ったりして、悔しい思いをして泣いたり、悲しくて無気力になったり。でも、保育園が終わったムスメには笑顔の、いつもの生活を…という切り替えが、とても大変でした。
逆に、うれしかったこともあります。助産師さんが泣きながら私に『幸せになってほしいです』と言ってくれたことですね。この言葉を言っていただいて、本当に満たされました。思い出すと今でも泣きそうになります。
それまで私は必死で、自分の心と体がすり切れてカサカサになっていたことに気付きませんでした。親にも言われたことのなかった言葉で、誰かにそう願ってもらえるってとても幸せなんだなと思いました。」
――「同じ憎しみの感情を抱き続けることはできなかった」と描かれています。根底には、ご主人への愛があるから、ということなのでしょうか?
「『それって愛なんだよ』『結局、旦那さんのこと、好きなんじゃない?』など、よく言われますね。
愛していれば、憎まないのか、憎しみが続かなければ、根底に愛があるのか。夫婦って簡単じゃないですね…。


頭がおかしくなるんじゃないかというほどの怒りがあっても、必ず元に戻ります
―― 一連の出来事を経て、ご自身の考え方に変化のようなものはあったのでしょうか?
「経験しないとわからないことってあります。
経験したからこそ、相手の話がわかるようになったり、心情を理解できるようになったり。
そういう意味で私は、信頼していたパートナーに裏切られた人、浮気をされた人、子育てを頑張っている人を理解し、会話することができていると思います。悲しさとか、怒りとかをひととおり経験することで、世界が広がったと思います」
――著書の終盤では、前を向く過程が描かれています。一番気になっているのが、現在のお2人の関係です。
「『カマクロ』の10年後の姿を『マタしてもクロでした』(WEB雑誌「マンガ on ウェブ」連載中)で描いています。
実は『カマクロ』以降も夫はたびたび浮気を繰り返し、そのつど大ゲンカ。
安定した家庭を維持したくて夫の浮気を不問にしてきたところ、最悪な展開が待っていました。
10年ぶりに夫と闘う決意をしました」
――続編『マタクロ』気になります!夫の浮気問題で悩んでいる方に向けて、うえみさんからぜひメッセージをお願いします。
「辛い時に判断を急ぐ必要は全くありません。誰かの前で泣いたり、話したり、ひたすら寝たり、そういうことに時間を使ってください。いまは頭がおかしくなるんじゃないかというほどの怒りがあっても、必ず元に戻ります。
また、経済的な理由で離婚を回避するケースも多いと思いますが、それはとても勇気のある、賢明な判断だと私は思います」
――現在、「神波アユミ」という名前で『ろくぶんのいち~ぼくたちの格差』(講談社)といういう物語も描いていらっしゃいますね。
「無料塾で勉強して貧しさから抜け出そうと奮闘する『子どもの貧困』をテーマにした群像劇です。この作品を書いてますます、日本で離婚がいかに困難になっているのかがわかりました。シングルマザーの貧困率にぜひ関心を寄せてください。現在の日本で離婚は、経済的に余裕のある人だけが成功する特権行為になりつつあります。
この物語を描くことで、私はもしかしたら、いま悩んでいる方に悩む材料を増やしてしまうかもしれません。ですが、同じ問題で苦しみ、子どもを育てるいちお母さんとして、考慮するべき要素が一段と深刻になっていることを知っておいてほしいなと思っています」
誰よりも信頼すべきパートナーの裏切り行為。
発覚したその時、あなただったらその時どう受け止め、どう考え、どう行動しますか…?
うえみさんの戦いの記録、ぜひご覧ください!
取材・文=岡田知子(BLOOM)
Information
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カマかけたら、夫が浮気をしてたんです!子どもにも恵まれ、幸せな主婦だったはずが、浮気発覚、カマかけ...と激動の日々へ。夫の浮気を経て、離婚調停まで経験した、夫婦の「再生物語」を描いたコミックエッセイ。
▼単行本情報はこちらから
著者:うえみ あゆみ
東京生まれ。多摩美術大学グラフィック専攻卒業後、CMプランナーとして活躍。出産を機にイラストレーター、フリーのCMプランナーに転向。現在、ムスメとムスコのおかあさん兼イラストレーター&漫画家。
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