何度言っても髪の毛を抜く中3息子。やめさせるにはどうしたら?【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

Amazonでも好評価の書籍「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第31回目のお悩みはこちら。

 


【お悩み】


中学3年の息子ですが、髪の毛を抜くクセがあります。もともと前髪がくせ毛でまっすぐにしたくて触っていたため、今年に入り2回ほど美容院で矯正をしてストレートにしましたが、新しく生えてきた根元はくるくるなので、触ってしまうようです。以前は勉強中だけでしたが、最近は学校の支度をする時に、髪を抜きながらぼんやりしていたり、車中でもずっと前髪を指に巻き付けるようにくるくるしながら、時々プチっと抜いています。

そのせいで、今では前髪の両サイドの生え際が、剃り込みが入ったような状態に。前髪が長めなのでパッと見にはわかりにくいのですが、かなり広がってきました。何とかやめさせようと思い注意をしているのですが、やめる気がないようで逆切れされます。受験でストレスを感じているのかもしれませんが、何とかやめさせたいです。(匿名さん・52歳)

【小川先生の回答】


■思春期特有の悩みや葛藤が隠れている可能性も

ご相談を伺っていると、このお子さんには、何かストレスなり、将来への不安なり、また自分が何に情熱を傾けたらいいかわからない焦りなり、思春期特有のモヤモヤした落ち着かなさが感じられます。くせ毛を直したくて触っているという取り方で本当に合っているのか、ちょっと疑問ですね。本人はそう言っているのかもしれませんが、“くせ毛で人から見られて気になるから触っていた”と取れば、“自分に自信がない”など、別の理由が隠れているようにも捉えられます。受験生ということですので、やはりストレスや将来への悩みも多いでしょう。そういった不安や所在なさから、何か実感のあるものを触ろうとして、抜毛してしまっている可能性もあるのではないでしょうか。その場合、「やめなさい」というアプローチをすると、本人はますますしんどくなってしまうだけ。

ではどうすればいいかというと、親は基本見守ることしかできません。悩むのも決定するのも、結局は本人ですから。ただ、親御さんが聞き役に回ったり、本人が取り組んでいることに「がんばっているね」と言葉をかけたりすることで、お子さんに“これでいいんだ”という安心感を渡していくことはできます。そうすることで、本人が自分のことを決めていき、自分の居場所や自分なりの学び、行動スタイルというものを見つけていければ、精神的にも安定していくのではないでしょうか。

■クセが始まった時期に戻ってヒアリングを

お子さんの話を聞くうえで、まず思い出して欲しいのが、いつからこの抜毛のクセが始まったのかです。中3になってからなのか、それより以前からなのか、この不安になったのは何年生にまで遡るのかを正確に思い返してみましょう。そのうえで、「もしかして嫌なことあったの?」「実は何か気になっていたりする?」と、改めてその頃の話を聞いてあげてください。例えば、小6の頃にしんどいことがあったとします。でも、中3の今ならきっと成長もしているので、もう少し違った捉え方ができるはずです。また、もし中1の頃に友達関係で何かあったとしても、「今はクラスが違うから大丈夫」と思えるかもしれない。このように気になり始めた時期に戻って、本人の抱えている問題をくみ取る会話をしてあげることで、本人に「もう大丈夫なんじゃないか」という安堵感を与えてあげましょう。そうすることで、不安でもやもやした気持ちも晴れていき、抜毛するという現象も落ち着いていくと思います。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

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■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

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