移動中に、独り言を呟くのがやめられない! どうしたら治るでしょうか【お悩み相談】

#くらし   

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

今回はついしてしまう『癖』に困っている「mika」さんのお悩みです。

 


◆相談者プロフィール

mika(53歳女性)

共働きの主婦です。公共の場での独り言の癖に悩んでいます。

お悩み相談


53歳、共働きの主婦です。自分でもかなりせっかちな性格だと思います。時間を無駄にするのが嫌いで、1分たりともボーッとしていたくないタイプです。

そんな私ですから、移動中に歩いているときも、電車やバスに乗っているときも、常に頭の中で、仕事の打ち合わせや、プレゼンテーションをシミュレーションしたり、企画を考えたり、家族や友人に話すことを考えたりしています。

それ自体はそれほど珍しいことではないと思うのですが、最近、自分が考えながら独り言を呟いていることに気がつきました。

たとえば、「取引先のAさんを説得する」という課題を頭の中でシミュレーションしているときに、「無理は承知していますが、そこをAさんのお力でなんとかしてくださいよ」のような台詞を、一人で呟いているのです。

それほど大きな声ではないのですが、何かを呟いているのは傍目にも確実に分かり、ある程度の内容は聞き取れるでしょう。

頭の中のシミュレーションが声になってしまうだけなので、けっして幻覚と話しているわけではないのですが、他人から見たら「危ない人」ですよね。

私自身、たまに街中や乗り物のなかで、ブツブツと独り言を呟いたり、見えない誰かと話したりしている人を見かけると、避けて通ってしまうので、自分も同じことをしているのにショックを受けました。

現在、対策として電車やバス内では本を読んだり、スマホをいじったりしています。ですが、歩いているときには使えない方法ですし、乗り物の中でも乗車時間が長いときは、どうしても飽きてしまい、いつの間にか考え事を始め、独り言を呟いてしまいます。

居合わせた方々に「怪しい人」と思われるのも嫌ですし、知人に独り言を呟いているところを見られたくもありません。

何より、このままでは独り言がエスカレートし、いつか通報されたり、警察官から職務質問を受けたりするのではないかと心配でなりません。

どうしたら、独り言の癖は治るでしょうか。

脳裏に浮かんだ名案を忘れないための作業


会話のシミュレーションや、思いついたときだけ独り言を言うのであれば、脳裏に浮かんだことを覚えておくように口に出しているのでしょう。

思いついたらすぐに文字で書き留めることができれば、独り言が減る可能性があります。

しかし、手で書いたものを目で見ることよりも、口に出して耳に入れることのほうがあなたは覚えやすいのかもしれません。

ボイスレコーダーを持ち歩いて、使用可能な場所であれば、そこに独り言を吹き込んでもいいでしょう。そうすれば、ただ独り言を呟いているのではなく、何かを記録しているという印象を周囲に与えることもできるかもしれません。

覚えていたいことを呟くだけであれば、周囲を気にせずに「忘れないためにやっている」と割り切ってもいいのです。

ただ、独り言を無意識に言ってしまう場合、心身の状態に起因しているおそれもあります。あまりにも気になるのであれば、信頼できる医療機関に相談してみることをおすすめします。

◆回答者プロフィール

海野 雪(うみの・ゆき)

上級心理カウンセラー(日本能力開発推進協会認定)、不登校児童対応アドバイザー(全国webカウンセリング協会認定)など、心理系・教育系を中心に多様な資格を有する。200名以上の相談対応実績あり。

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