雑貨も服も食品も…「安物買いの銭失い」を地でいく私。直せますか?【お悩み相談】

#くらし   

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

今回はいつも安いものを買ってしまうという「こなみ」さんのお悩みです。

 


◆相談者プロフィール

こなみ(53歳女性)

53歳の共働きの主婦です。貧乏性が災いして、安物買いの銭失いを地でいっています

お悩み相談


53歳、共働きの主婦です。夫と2人暮らしです。実家も豊かでなく、現在も収入が低いせいか、貧乏性で、何を買うにもつい安いほうを選んでしまいます。

でも、「安かろう、悪かろう」とはよく言ったもので、安い品はすぐに壊れたり、極めて不便だったり、効果がなかったりして、けっきょくは買い直すことが多いです。

たとえば、先日88円(税別)で購入した漂白剤は、何時間漬けおいてもほとんど漂白効果が感じられず、有名メーカーのものを買い直しましたし、百円均一ショップで購入したハサミは、紙にハサミを入れた瞬間にバラバラになったため、こちらも泣く泣く新たに購入しました。

こんなふうに、結果的に最初から高くても良い品を選んでいたほうが安くついた、ということがしばしばです。

洋服も、セール時に50%オフなどにつられて、あれこれ買い込んでしまいます。

ですが、欲しい物、似合う物ではなく、安い物を基準に選ぶので、似合わなかったり手持ちの服に合わせにくかったりで、買った服の出番は少なく、けっきょくはタンスの肥やしが増えるだけです。

服だけではありません。食料品、特にお総菜やスイーツに半額のシールが貼られていると、唐揚げ、とんかつ、ポテトサラダ、お刺身、シュークリームと、必要以上に買い込んでしまいます。

食べきれない分は翌日に回したり、冷凍したりしているので、余らせて捨ててしまうことは今のところありません。ですが、「無駄にしてはいけない」と、無理して食べきっている部分も多いです。

無理して食べるのは、捨てるのと大差ないですし、健康にも美容にもよくありません。

もう少し、少なめの量で充分だと、頭では分かっているのですが、どうしても半額のシールを見てしまうと、買わずにはいられなくなってしまうのです。

この安物買いの銭失い、なんやかんやで余計に家計も圧迫していると思うのです。これを直すには、どうしたらよいでしょうか。

また、お金をかけたほうがいいものと、安い物ですませていいものの判別の仕方も、教えていただきたいです。

「準備してから買い物」を徹底して、癖のつけ直しを


節約を頑張っていると、安い品や値引き品というだけで手が伸びがちですよね。

ご相談を拝見する限りですと、お買い物全般について「反射的に」行なう癖がついてしまっているのが一番の問題のようです。

まずは、意識的に予算立てと下調べを行ない、反射的な買い物をしない癖をつけ直してみましょう。

たとえば、洋服であればお買い物に出る前に手持ちの服をしっかり確認し、必要な物・欲しい物を絞り込んでから探しに出ます。

食料品であれば、今日明日くらいの献立を考え、間食の分まで何を買うかメモにまとめるようにします。

そして、先に決めたもの以外は買わないのはもちろん、それらの準備が整っていない状態では買い物をしないと決めておくのです。

恐らく現状のスタイルとはまったく異なるシステムになると思われますので、最初はかなりストレスを感じるかもしれません。

しかし、これを何度も繰り返すことによって次第に「準備してから買い物をする癖」がつき、違和感がなくなってくるはずです。

ある行動が習慣化するまでには、平均して2週間程度かかるといわれています。まずは2週間、頑張って新しい習慣を身につけてみましょう。

なお、安いもの・高いものの判断基準については、値段よりも「何回使えるか」を考えると間違えにくくなるかもしれません。

たとえば、100円で2~3回しかもたないものと500円で100回以上使えるものなら、結果的には後者のほうが安く済みます。

逆に、1回だけ用をなせばいいものなら、壊れやすくても安いもので良い、と考えます。

基本的には、道具類や調味料など何度も利用するものについては、高価でも良いものを購入したほうが間違いないですよ。

◆回答者プロフィール

ノラ

家計総合アドバイザー。ライフプランの作成から日々の節約のコツまで、これまで300件以上の家計に関する相談を解決。FP2級、住宅ローンアドバイザー資格有。

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