大人気コラムニストのジェーン・スーさんが悩める女性と一緒にモヤモヤ解消!!「今、私たちに必要なのは『甘え力』でした」

#くらし 

家事も仕事も限界ギリギリ。だけどSOSが出せなくて……。

そんな女性たちの心のモヤモヤを受け止めてくれたのは、ラジオのお悩み相談で大人気のジェーン・スーさん。

私たちがもっとラクに、自分らしく生きるすべを一緒に考えてくれました。

【写真を見る】教えてくれたのは▷大人気コラムニストのジェーン・スーさん


教えてくれたのは▷ラジオのお悩み相談が人気を集める ジェーン・スーさん

1973年、東京都生まれの日本人。

作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。

MCを務めるTBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』内のお悩み相談コーナー「相談は踊る」では、愛情あふれるコメントがリスナーからの熱い支持を得ている。

Q.なんで今甘え力が必要なの?


大人気コラムニストのジェーン・スーさんが悩める女性と一緒にモヤモヤ解消!!「今、私たちに必要なのは『甘え力』でした」


A.女に「ガス抜きが必要」な社会だからです



社会の刷り込みが女性を苦しめている!?


__家庭と仕事を両立する女性が増えるにつれ、聞こえてくるのが「夫に家事をお願いできない」「仕事がたいへんなのに誰にも頼れない」という声。

そんなストレスに加え、家事や仕事が完璧ではないことへの罪悪感も加算され、女性たちのモヤモヤは募るばかりなのですが……。

ジェーン・スー(以下スー)__「そもそも家事も仕事もできて、子育てもバッチリなんて無理な話なんです。

けれども日本には、『女性は家事や育児ができて当たり前』『妻は夫を支えるべき』といった〝女らしさの社会規範〟みたいなものが山ほどあって、私たち女性は小さな頃からそれを刷り込まれてきた。

人に頼れないのも、できない自分にモヤモヤしてしまうのも、そんな社会や世間からかけられた呪いのせい。私たち女性のせいではないんです」

__罪悪感を感じることはないと。

スー__「はい。だけど、いつまでそんなこといってるの?とも思うんです。

女らしさの社会規範に従い続けてがんばっていけば、社会を回していくための養分にはなれる。

けれど自分を大事にできていないから、自信はどんどん失われていく……。

このままじゃ、社会の養分になって死んじゃうよ!って。

だから今の状態がツラいなら、その回路を断ち切って誰かに甘えてみてください。

自分を受け止めてくれる人がいるだけで、今よりうんとラクになれると思いますよ」

ジェーン・スーさんの考える“甘え”とは?


「正直になってダメなところも見せられること」

たいへんなのは私たちの中にある〝女性だから〟という固定観念のせい



「女性のほうが家事や育児ができて当然、という社会の風潮があり、私たちにもその価値観が無意識のうちに内在しています。

だからすべてがうまく回っているときは、社会から見えない褒章をもらっている気分になることも。

だけどその気持ちよさと、ワンオペ家事のたいへんさをはかりにかけたときに、あなたはどっちを選びますか?

そこはしっかり考えたほうがいいと思いますね」(スーさん)

*  *  *

Q.これは甘え? 甘えじゃない? よく分かんない…



A.要望を「仕分け」してみよう!


【例えばこれって甘えですか?】

▼家事や育児でいっぱいいっぱい…誰か助けて!▼


これは「甘え」じゃない。夫と「分担」すべき案件です

▼家仕事量が多すぎて回らない! 同僚に頼んでもいいの?▼


社会人にとって必要な「常識」。抱え込むほうが迷惑です

▼疲れて心も体も弱っているからやさしくしてほしい▼


これは生きるうえで必要不可欠な「甘え」。全力で甘えよう!

あなたの気持ちは甘え? それとも…


__「早速夫に甘えて家事をしてもらおう!」と思った場合、どうやってお願いすればいい?

スー__「いやいや、それは甘える甘えないの問題じゃなくて、『分担』です!

家事がツラい、回らないと感じているなら、それは最初から分担しなければ遂行できない量だから。

であれば、責任を持って家事を遂行するための妥当な割り当てをしたほうがいいというだけの話。

冷静に話し合い、分担してください。

ただ、男性の多くは家事全般が不得手です。

名もなき家事があることも知らないので、彼がやるべき家事のオペレーションを一とおり書き出してあげる必要があるかも」

__甘えだと思っていたことが、分担すべき案件だったとは!

では仕事量が多くて回らないときに、同僚に助けを求めるのは甘え?

それともワガママ?

スー__「それは、社会人として必要な常識です。

同僚が『たいへんそうだから手伝うよ』といってくれているのに断わって、『結局7割しか仕上げられませんでした』なんて、超迷惑な話じゃないですか。

自分の状況をしっかり見極めて、ダメだと思ったら素直に申告することも、仕事をするうえで必要なことなのでは?」

__できない人だと思われるのが嫌で、つい強がっていました……。

最後に、弱音を吐いたり、やさしくしてほしいと思うことは?

スー__「これこそ、人が生きていくうえで必要不可欠な甘えです。

自分のダメなところを正直にさらけ出せて、それを受け止めてくれる人がいる。

これだけで、気持ちがすごくラクになるんですよ。

こんなふうに、一見甘えだと思っていたことがそれ以前の話だということも。

人に甘えるのが苦手な人は、一度自分の中にある要望を仕分けしてみると、おのずと対処法が見えてくるはずです」

*  *  *

Q.甘え力があるとどんないいことがあるの?



A.他人にも自分にもやさしくなれます


いいことだらけ!甘え力のパワー



__人に甘えると気持ちがラクになる、ということですが、そのほかにも何か変化があるのでしょうか?

スー__「あります! まず、周囲の人に対して許しの範囲が広くなります」

__自分のダメなところを認めてもらったから、人のダメなところも受け入れようという気持ちになる?

スー__「そうなんです。逆に、甘えられないと人にも厳しくなってしまうんですよね。

『私は誰にも頼らずにがんばっているのに!』って」

__その気持ちが透けて見えると、どんどん人が離れていってしまいそうですね……。

スー__「人に受け入れられるということは、自分を大事にしてもらえるということ。

自然と自信が生まれ、自己肯定感も強くなります。

パートナーや友達との信頼関係も、深まっていくと思いますよ」


【甘えると人に寛容になれる】

「甘えられる相手がいると、他者に対しても寛容になれるんですよね。

反対に甘えたい気持ちを我慢していると、人に対してもそれを求めてしまい、弱音を吐く人が許せなくなってしまうことも」(スーさん)

【相手との信頼関係が深くなる】

自分のダメなところを見せると、相手は「信頼してくれているんだな」と実感。

2人の関係はどんどん深まっていくはず。

「甘えられるか否かが、2人の信頼関係のバロメーターにもなります」(スーさん)

【自己肯定感が強くなる】

甘えること=自分が何をしたいのかを考え、実行すること。

「自分の意志で行動すると、人は自己肯定感が強くなります。

すると自分のことも大事にできるようになるので、自信もアップするはず」(スーさん)

がんばれる人はがんばってもいい。でもこんなことに要注意


「私の中の『レタスクラブ』読者の方の印象は、真面目ながんばり屋。

もしかしたら、『私は誰にも甘えず、がんばる!』という人もいるかもしれません。

がんばれる力があることはすばらしいことですし、がんばれる人はがんばっていいと思います。

ただ、今の社会はがんばることをよしとしない空気があるので、『がんばり過ぎだよ』とか『働き過ぎ』みたいなことばで、やんわり足を引っ張る人もいるわけです。

私はそういう世の中の風潮にモヤモヤする!

だからといってがんばることを卑下する必要は、全くありません。

ただ、がんばることに疲れたときのために〝甘え筋肉〞のストレッチを始めてみてはどうでしょうか?

我慢の筋力はすぐつくけれど、ガチガチに固まった甘え筋肉をほぐすのは、意外とたいへんですから!」(スーさん)

*  *  *

いざ、3ステップで甘え力をつけてみよう



▷1自分の要望が「甘え」なのかを改めてチェック


「甘え」だと思っていたことも、実はパートナーと分担、協力すべき案件だったりする場合も。

先ほどの【例えばこれって甘えですか?】の仕分けチャートをチェックして、自分が抱えている甘えたい相手への要望は、いったいどんなことなのか?と、いま一度自分に問いかけてみて。

対処法が見えてくるはずです。

▷2甘えたい相手との関係性を確認(意外とここでつまずく人が多い!)


甘えたい相手とのコミュニケーションが不足していると、あなたが甘えても相手が気づかず、スルーされたり拒否される危険性が。

「今しんどいんだよね」などと素直な気持ちを伝えつつ、コミュニケーションを図ってみましょう。

甘えの仕切り直しは、いつからだって可能です!

▷3これが正しい甘え方!!自分の要望を弱い感情とともに伝えてみよう


要望を伝えるときは、自分の〝弱い感情〟とともに伝えてみて。

「落ち込んでいるから抱き締めて」「本当に疲れて立ち上がれないから、お茶いれて……」というふうに。

義務や責任を振りかざすと相手は引いてしまうので、甘えるときはあくまでも〝弱い感情〟のみを伝えること。

やってみる?「お茶いれて」で甘えレッスン



「ものすごく疲れているからお茶いれて」


甘えベタの人は、ここからトライ!まずは疲れた顔(演技でも可)でソファーに横たわり、仕事から帰ったパートナーに「お茶いれて」とお願いする。

「しょうがないなぁ」はセーフ


しかたなくでもお茶をいれてくれたら、2人の関係性は〇。

さらに、あなたの好きな飲み物をいれてくれたら◎。どんどん甘えて!

「何いってんの?」「自分でいれろよ」はアウト


こんなことばが返ってきたら、2人の関係性は……。

コミュニケーションをしっかり図ることから始めましょう。

*  *  *

甘えられる人って人生得してるなぁって思ってたけど、努力しだいでなれるなら私もがんばる!!

スーさん、勇気をありがとう!

【レタスクラブ編集部】

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Information

撮影/小澤正朗 取材・文/恩田貴子 イラスト/ノダマキコ デザイン/Beeworks

ジェーン・スーさん最新刊『これでもいいのだ』(中央公論新社)が発売中

雑誌情報はこちら


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