親子で「音読」を楽しもう! 子供たちに伝えたい「童謡・唱歌」の名曲が丸ごと1冊に
日本人が100年以上にわたって歌い継いできた、日本文化の財産ともいえる童謡・唱歌が、ここ数10年で、急速に歌われなくなっていること、ご存じですか?
すでに昭和の終盤以降に生まれた人たちには、知らない・歌えない歌が増えているようです。だとしたら、いまのママたちの多くは、『音読でたのしむ思い出の童謡・唱歌』(齋藤孝/KADOKAWA)に収録された101の名曲のなかには「初めて出合う歌」が相当数あるかもしれません。
「それは大変だ! このまま手をこまねいていると、文化の継承が途絶えてしまわないとも限らない」――著者の齋藤孝先生はそこに危機感を覚え、この本を書く意義を感じたそうです。
だからこそ、この本には、童謡・唱歌に懐かしさを覚えるシニアのみならず、20~40代の若い人たちまで、オールエイジのみなさんが楽めるように、いろんな工夫が凝らされています。少しご紹介しましょう。
頭と心と体を刺激する! 親子歌って楽しもう

一番の特徴は、「声に出して読みましょう」という提案にあります。「音読」なら歌を知らなくても大丈夫ですし、童謡・唱歌の歌詞はそれだけですばらしいもの。
四季折々の自然の風景や、そこから呼び起こされる自分自身の思い出の情景、そして美しい日本語が心にしみいるのです。親子で唱和すれば、心豊かな時を過ごせます。
また「音読」は、頭と心と体の健康を増進するもの。
「目・耳を介して脳のなかで言葉のインプットとアウトプットが循環することにより脳が活性化される」
「唾液が分泌され口内環境を整える」
「脳の“幸せ物質”が分泌され気持ちが上がる」
などの効果が期待されます。
機会を見つけて子供たちにメロディを教え、家族みんなで童謡・唱歌を歌うのも楽しいでしょう。
もうひとつの大きな特徴は、101の歌すべてに齋藤先生の解説がついていること。それがちょっとした教養話になっていて、知的に楽しめます。
たとえば『かえるの合唱』には、「詩人の草野心平さんがカエルをテーマにした詩を大量につくった云々」という解説があります。すると、何となく草野さんの有名なカエルの詩も音読したくなってきます。
こんなふうに童謡・唱歌から新たな知的欲求がわき上がる、そんな仕掛けがあるのもうれしいところです。
また随所に、かわいらしいイラストが入っているので、絵本のように、子どもに読み聞かせることもできます。
声に出して読むのも、歌うのもよし、解説を読み物として楽しむもよし。
本書をさまざまに“読みこなす”ことが、童謡・唱歌という文化を継承することにもつながるのではないでしょうか。
文=千葉潤子
著=齋藤孝/「音読でたのしむ思い出の童謡・唱歌」(KADOKAWA)
【著者プロフィール】
齋藤孝
明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。著書多数。
Information
「音読でたのしむ思い出の童謡・唱歌」
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「故郷(ふるさと)」「荒城の月」「夏は来ぬ」「月の沙漠」から「かあさんの歌」「トロイカ」「大きな古時計」まで、令和に伝えたい選りすぐりの「心に響く101の歌」を収録。
音読・唱和のテキストとして、また解説にあるちょっとした〝教養話〟に触れる読み物として、さまざまに楽しめる。
脳・心・体の健康にもいい「音読」に注目されたし。
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