築40年のマンションの光熱費が家計を圧迫。どうにか改善できますか?【お悩み相談】

#くらし   

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

今回は光熱費がツライという「ゆかり」さんのお悩みです。

 


◆相談者プロフィール

ゆかり(38歳女性)

毎日ストレッチを始めました。少しずつ柔らかくなってきているのが嬉しい今日この頃です。

お悩み相談


5歳と2歳の子どもがいる主婦です。築40年のマンションに住んでおり、毎月の光熱費に悩んでいます。

特に辛いのが冬です。お風呂に追い炊き機能がないので、私と子ども達が入るときと旦那が入るとき、2回お風呂に湯をためます。

築年数がいっているせいか、部屋がとても寒く、風呂場では吐く息が白くなるくらい寒いわが家。シャワーだけでは風邪をひきそうなので、どうしてもお風呂に入りたい&入って温まってほしいと思ってしまうのです。

しかも、お風呂を入れる温度は50度。温める機能が落ちているせいか、41度などでいれてはぬるくて余計に体が冷えてしまいます。

なので、ガス代が冬は月1万5千円ほどに跳ね上がります。

また、石油ストーブ禁止のマンションなので冬はエアコン代もかかってしまいますし、毎日2回湯をためるお風呂はガスだけでなく水道代もかかります。

なので、冬は光熱費で3万円を超えることもあります。

春と秋は月2万円弱に光熱費を抑えられますが、夏は夏でクーラー代で電気代が跳ね上がります。

エアコンは1台しかないので、扇風機で冷たい風を循環させたり、窓を全開にして風通しを良くしても、電気代のみで1万5千円ほどです。

一度、真夏に私が一人だけだったとき、節約のためにクーラーをつけないで過ごせるかやってみたことがあるのですが、地獄でした。

汗が流れ落ち、頭がぼんやりとして何もやる気が起きず辛かったです。こまめに水分をとっていれば熱中症にならないかもしれませんが、子ども達に我慢を強いることはできないなと思いました。

なので、夏は光熱費が月2万5千円程…。

電気をこまめに消す、お風呂の水は洗濯に回す、エアコンのフィルターは掃除するなどと小さな努力はしているつもりですが、成果が見えません。

この家計を圧迫する光熱費、減らすことはできるのでしょうか? それとも必要経費として諦めるしかありませんか?

断熱と設備・会社の見直しで無理をしない光熱費節約を


私も経験がありますが、断熱の甘い家での生活は思う以上にお金がかかるものですよね。

通常であればまずお引っ越しをおすすめしたいケースなのですが、それが難しいのであれば「徹底的に断熱を施す」「機械を新しいものに変える」「電気・ガス会社の見直し」などの手段が考えられます。

熱の移動を抑えられれば、その分冷暖房費が節約できますので、窓や玄関ドアに断熱機能のあるフィルムなどを張ったり、床に厚手のカーペットを敷き詰めてみましょう。

夏は窓の遮光、冬は居室と玄関の間に天井から布を一枚たらすなどの工夫も有効です。

お風呂は難しいのですが、お風呂用の断熱素材の保温シートや、冬の間だけ壁に緩衝材のプチプチを張ることで多少は改善するかもしれません。

また、古い冷暖房機器、ガス設備などは想像以上に燃費が悪いもの。

賃貸であれば管理会社や大家さんに相談し、高価でなくとも新しいものに変えてもらえるよう交渉してみましょう。

最近では、電気・都市ガスの自由化によって会社やプランそのものを見直すこともできるようになりました。こちらは単月ではさほど大きな差にはならないのですが、長い目で見ればそれなりの節約になりますし、ガスと電気をセットにすることでさらにお得なプランを選べるかもしれません。

冷暖房を使わない方向での節約は、辛いだけでなく健康を害してかえって高くつく可能性もあります。

我慢の不要な工夫で、快適な節約を目指しましょう。

◆回答者プロフィール

ノラ

家計総合アドバイザー。ライフプランの作成から日々の節約のコツまで、これまで300件以上の家計に関する相談を解決。FP2級、住宅ローンアドバイザー資格有。

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