日本唯一の「主夫芸人」中村シュフの のほほん家事道(5)

#くらし   

◆主夫的 幼稚園選びの最重要ポイントは!?

春から幼稚園に通う長女。埼玉の田舎で生まれ、近所の幼稚園に当たり前に通っていた僕にとって、希望しても入れないことさえある都内の幼稚園事情は新鮮です。

入園へ向けて、まず始めたのは幼稚園に関する情報集めです。周囲のママさんたちはママ友ネットワーク(口コミやら噂やら)を駆使しています。ちなみに僕にはママ友がいません。主夫が増えていると聞きますが、生の主夫を見るのは僕が初めてというママさんが多いようで、「どうせ奥さんのピンチヒッターでしょ」という雰囲気を感じてしまい……。ママ友がほしいけど勇気が出ず、今に至っております。

そんな僕が参考にしたのは、区が発行している幼稚園情報の冊子です。慎重派の僕には、必要最低限の情報のみを得られる区の冊子は“情報のダイエット”となり、逆に良かったです。また百聞は一見にしかずで、幼稚園に足を運び、行事に参加するなども大切です。

最終的に幼稚園を選ぶ決め手としたのは、「自宅から近い」という点。通園に便利なこともありますが、主夫にとってはそれ以上に大切な意味を持ちます。それはどうしても太刀打ちできない“母と子の絆の代わり”としてです。娘が風邪のときに寝ずの看病をしても、娘が目覚めて口にするのは「ママは?」です。寂しい思いをさせて悪いなと思いながらも、でも現実として日中は僕しか助けられません。だから娘が病気や事故で不安になったら一秒でも早く駆けつけ、抱きしめてあげたいのです。主夫ができる最善の愛情表現のための「自宅から近い」なのです。

こうして決めた幼稚園への入園日も、もうすぐ。娘と一緒に楽しい思い出とママ友を作りたいものです☆ ごめんください。

◆今月のひとこと:楽しさも倍になる娘との時間 家から幼稚園までの道のりを、娘とお散歩がてら確認。僕だけだと歩いて7分。娘と一緒だとスキップしたり、お花を眺めたりして14分。時間も楽しさも倍になります☆

家庭を預かる主夫であり、芸人でもある中村シュフさん。『レタスクラブ』本誌の連載が、しばらくの間1カ月遅れでネットで読めます! 主婦の方はもちろん、主夫の方もぜひご覧くださいませ。【レタスクラブ編集部】

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Information

著者●中村シュフ 1979年生まれ。大学では家政学を専攻。卒業後はお笑い芸人となり、「M-1グランプリ2006」準決勝に進出。現在は主夫業をメインに主夫芸人・家政アドバイザーとして活動中。公式ブログ 「日刊 主夫の友」

中村シュフさんのエッセイは毎号10日売りのレタスクラブに連載中!レタスクラブネット

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