日本唯一の「主夫芸人」中村シュフの のほほん家事道(17)

#くらし   

家事の“結果”に“プロセス”をプラスして夫にアピール!

卒業シーズン到来。お世話になった人に「ありがとう」を伝えるのって大切ですよね。ということで、今回は「ありがとう」にまつわるお悩みです。

「夫は、私がしている家事に対して『いつもありがとう』といってくれるのですが、どうも口先だけの気がするのです。なぜなら、まったく手伝ってくれないから。男性は、家事をどう思っているの? また夫に家事の大変さを知ってもらうには、どうしたらいいのでしょうか?」。

気持ちわかる~。「ありがとうっていっとけばOKだと思ってんでしょ!」ってやつですよね。でも何もいってくれないよりは、フェイスブックの「いいね!ボタン」を乱発するようにでも「ありがとう」をいってもらえた方が僕はうれしいです。

ちなみにふだん家事をしない人は、家事について良くも悪くも正直何とも思っていません(涙)。そんな状態の人に「大変さをわかって」と訴えるのは、家事への興味を失わせることにもなりかねません。この方も、旦那さんに家事という仕事の良き理解者になってほしいという気持ちなんだと思いますし。

そこで家事の「結果」に「プロセス」を加えて伝えてみてはどうでしょうか? 「ご飯を残さず食べてくれてうれしい。遠くのスーパーに買い出しに行った甲斐があったわ」とか。旦那さんに「テーブルに並んだ食事」という結果だけではなくて、「遠くのスーパーに買い出し」といったプロセスを意識してもらうんです。そうすれば普段当たり前のように感じていた「温かい食事」や「真っ白なワイシャツ」に対する見え方が変わるきっかけになるかも。

「夕飯ありがとう、今日はどこに買い出しにいったの?」っていうような、奥行きのある「ありがとう」が聞けるはずです。ひいては「会社帰りに買ってきてほしいものある?」なんて、お手伝いにたどり着く日もそう遠くはありませんよ☆ ごめんくださいませ。

◆今月のひとこと:「気持ちの良いワイシャツ」という結果には、「部分洗い」「天日干し」「アイロンがけ」などのプロセスが隠れています。世のお父さん方、ご存知でしたか?【レタスクラブ】

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Information

家庭を預かる主夫であり、パパ&芸人でもある中村シュフさんが、『レタスクラブ』読者のみなさんから寄せられた家族の悩みにお答えする人気連載。しばらくの間1カ月遅れでネット公開しています。主婦の方はもちろん、主夫の方もぜひご覧くださいませ。
著者●中村シュフ 1979年生まれ。大学で家政学を学び、家庭科教員免許を取得。現在は主夫業をメインに、主夫芸人、家政アドバイザーとして活動中。著書に『主夫になってはじめてわかった主婦のこと』(猿江商會刊)。公式ブログ 「日刊 主夫の友」

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