医師が指南。インフルエンザ予防は「乾燥対策」にあり!
冬は空気の乾燥によって、体に風邪やインフルエンザのウイルスを引き込みやすくなります。具体的にどうやって乾燥対策すればよいか、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生に教えてもらいました。
【乾燥対策は必須! こまめな加湿でウイルス活性を予防】
風邪やインフルエンザのウイルスは、気温が低く乾燥している環境では特に活発に増殖します。一方、高温多湿の環境ではウイルスの生存率は一気に下がるので、インフルエンザが流行する時期には、暖房の温度を上げて加湿するとよいように考えがちです。しかし、外気との温度差は大きくないほうがよいので、加湿を重視して、きちんと対策を取りましょう。
また、ウイルスは体の粘膜などいろいろな部分に侵入するので、特に侵入しやすい部分をこまめに潤して、乾燥を防ぐことがポイントです。
●加湿器で湿度50%を保って
インフルエンザウイルスを同じ温度で、違う湿度に6時間置いたときの生存率を比較したデータによると、温度21~24℃で湿度20%の場合のウイルス生存率は60%、湿度50%の場合の生存率は3~5%でした。この結果から、湿度が高いほうがウイルスの活性が落ちることが分かります。加湿器で加湿したり、なければぬらしたタオルを掛けるなどして、室内の加湿を心がけましょう。(参考:「Suggestion to School Pharmacists to Utilize Absolute Humidity Parameter for Maintaining Air-Conditioning」)
●こまめに水分補給を
気道粘膜の表面には、ウイルスなどの異物を排出する働きのある線毛があります。のどの粘膜が乾燥気味だと、その線毛の動きが悪くなるため、ウイルスが侵入しやすくなります。30分置き、1時間置きなど時間を決めて水分をとるようにして、いつものどを潤しておくようにしましょう。
乾燥対策は、体の外側と内側、両方が大切!【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】
Information
池袋大谷クリニック院長。医学博士。専門は呼吸器内科。2009年より現職。せき・ぜんそく外来、睡眠時無呼吸症候群外来なども開設。テレビなどメディアの出演も多数。著書に『長引くセキはカゼではない』(小社刊)。
イラスト/macco 編集協力/早川徳美
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