東京都が備蓄用のクラッカー10万食を無料配布! 食品ロスを防ぐことはできるのか
2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震をきっかけに、災害に対する危機感が強まっている昨今。イザというときに備えて、各自治体や団体は多くの備蓄食材を保管しています。
そんな中、東京都が賞味期限が切れる前の備蓄食料を無料で配布するプロジェクトをスタートしたところ、ネット上で大きな注目が集まっているようです。
■今までは捨てられていた!? 東京都の非常食事情
東京都は、2月末に賞味期限が迫った備蓄用のクラッカー約10万食の無料配布を開始。まずは1月9日に千代田区で開催された、パラリンピック競技を体験するイベントで1人最大5食分を配布しました。
というのも、人口が集中している東京都では、常に750万食ものカップラーメンや、一度炊いたご飯を乾燥させたアルファ米を常備しています。かなり大量の食料を保管しているので、当然のことながら賞味期限がきてしまったものは品質が落ちてしまうため、これまでは賞味期限が切れる前にほとんどのものが廃棄処分という憂き目に。本来は食べることができるのに捨てられてしまう「食品ロス」を無くすために、今回の備蓄食品の無料配布を始めたとのこと。これにはSNSを中心に、「むしろ今まで廃棄してたの!? もったいない!」という意見や、「これは良い取り組み!」「非常食を食べる時ってあんまりないし、これを機に食べ方を覚えるといいかも」といった声も上がっています。
東京都は今後も、恩賜上野動物園やイベントでクラッカーを配布する予定。東京都内の法人や団体であれば大量の受け取りも可能で、さらにアルファ米32万食分はフードバンクに提供されます。フードバンクとは、規格外品や賞味期限の近い食品を集めて福祉施設などに提供する団体のことで、フードバンクに寄付することで食料を必要としている人や団体に効率的に配布することができます。
■食品ロスを無くせ! 各地域の取り組み
備蓄食料の食品ロス予防に取り組んでいるのは東京だけではないようです。静岡県三島市では、以前は年間1~2万食のペースで廃棄していた備蓄食料を同県にあるフードバンクの団体に寄付。宮城県気仙沼市では、賞味期限が近くなったものは学校や地域で行われる防災訓練で実際に食べてもらったり、余ったものはフードバンクに提供することを予定したうえで、地元コープとの災害備蓄食提供の協定を結ぶなど、各地域でさまざまな対策が行われています。
■自宅の非常食は大丈夫? 身近な場所から食品ロスを防ごう
大きな注目を集めている食品ロスですが、もしかしたら知らず知らずのうちに、あなたも食料を無駄にしていませんか? 災害があった時のために自宅に非常食を準備している家庭も多いと思いますが、放置したままにしておくと、いつのまにか賞味期限が切れていたなんてことも。できれば定期的にチェックして、賞味期限が近くなった時にはおやつに使ったり、実際に使う時のための練習として家族で食べてみては?
【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】
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