大人気育児漫画作家対談!内野こめこさん&カフカヤマモトさんインタビュー【前編】

9月28日に発売された『うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!』(KADOKAWA)。
本作は月間250万PVを誇る大人気育児ブロガー内野こめこさんのシリーズ3冊目です。
今回、新刊発売を記念してInstagram発のコミックエッセイ『家族ほど笑えるものはない』(KADOKAWA)著者であるカフカヤマモトさんとの対談インタビューが実現。
2人育児の楽しさや難しさ、お互いの作品への感想などについてたっぷり語っていただきました。

カフカヤマモト(以下カフカ):はじめまして、カフカヤマモトと申します。
この度は、『うちのこざんまい』3冊目の出版おめでとうございます!
ずっとファンだったので、お声掛けくださってとても光栄です〜
内野こめこ(以下こめこ):はじめまして!こちらこそカフカさんどんな方なのかなあ、お話してみたいなと思っていました。よろしくお願いします〜
カフカ:3冊目は届いたらすぐに読ませて頂きましたよ!
こめこさんの本はいつも、コウ君やシン君の描写が可愛らしいのはもちろんのこと、なるほど〜って参考になったり、母の気持ちを絶妙に言葉にしてくれたり、育児漫画というジャンルのみにとどまらず、本当にリアルというか読み応えがあります。
ご自身はあまり意識せずに描いておられるのかもしれませんが、1人の人間を育てていく過程というのをこんなに丁寧に漫画に描いておられる方はあまりいないのかなと思います。できればずっと描いてほしい!


こめこ:ありがとうございます!
私もカフカさんの絵日記、いつもご家族に笑いが溢れてて素敵だな〜と思ってます。息子くんも娘ちゃんも旦那さんもすごく良いキャラしてますよね!少し前に出た2巻も何度も笑いました。と同時に最後のお話は泣きました…。旦那さん、娘ちゃん、息子くんからのカフカさんへの愛、カフカさんから3人への愛が伝わってくるすごく素敵なお話でした。
子どもたちが巣立っていったら何度も何度も思い出すだろう日々。でもどうしても時が経つにつれて忘れていくものはあるからこそ、カフカさんが描いた毎日の一瞬は大きな宝物になりますね。日付があるのがまたいいなあと思います。

カフカ:いやぁ、こちらこそありがとうございます!(照)
『2人育児の波に乗れ!』を読んでいるとコウ君がシン君をすごく可愛いがっているのがわかります。

―ブログやInstagramに絵日記を投稿しているおふたりですが、共通点は2人育児をしているというところですよね。おふたりは、2人目のお子さんを産みたいと思ったきっかけはありますか?
カフカ:私はもともと2人姉妹の長女でして、妹とは相方のようなライバルのような…とにかく人生に欠かせない存在(笑)なので、子どもにもきょうだいは作ってあげたいなと思ってました。
こめこ:私も、コウに弟や妹がいたほうが本人の成長にとっていいかなあと思ったのと、子どもが1人だと私自身の注意や関心がその子に集中してしまって思春期あたりに重荷に感じるんじゃないかな〜と(笑)注意が分散してるほうが子どもにとってはいいんじゃないかなと思ったのがきっかけです。
―2人のお子さんを育てることの難しさはどのようなときに感じますか?
こめこ:きょうだいがいることのメリットはすごく大きいと思いますが、でも注意が分散してることで幼児期は寂しい思いもするでしょうから、それはそれで可哀想な部分もあるかなとも思いますね。下の子は上の子から受ける恩恵が多いですが、上の子はどうしてもそれまでの生活にくらべると我慢することが出て来ますし。

カフカ:なるほど、関心が集中してしまうかも…っていうのすごくわかります!
ひとりっ子も、きょうだいがいる子も、確かにそれぞれのメリットがありますよね。それぞれの特性をその子自身のを強みにできたら最強だと思います。
こめこ:カフカさんの息子くんは娘ちゃんが生まれて1ヶ月ほどの頃に赤ちゃん返りがあったみたいですが、一度落ち着いたらその後はありませんでしたか?
カフカ:息子に関しては、わかりやすい赤ちゃん返りというのは今はないんですが、妹に対する態度というのは日々変化していますね。こめこさんの本にも「シン君は何をしても今可愛いから…それをコウ君が察して不安定になってるんじゃない?」と旦那さんがおっしゃってたシーンがありましたよね。
うちもまさにそういうことがあって、些細なきっかけで息子が情緒不安定になってしまうことは今でもあります。子どもの受け取る愛情が平等であるように、常に気は使っています。子どもは鋭いですよね。


こめこ:そうですね。実際2人育児に入るまでは、上の子が不安定になるのって最初のうちだけだと思ってたんです。何ヶ月も一年も経って慣れてしまえば大丈夫だろうと…。でも本当はそうじゃなくて、常にバランスを保たないといけない。それが難しいですよね。
こちらはずっと同じようにしているつもりでも、子どもの受け取り方は時によってもまた違う。クラス替えやちょっとした嫌なことがあったりで本人の気持ちがささくれてる状態だと普段どおりのことも悪い方に転がったりしますしね。そういう時は多めに気を使ってようやくトントンなんだなあって。

コウはシンが好きだし、シンはコウが好きだし…と思ってちょっと油断してしまってました。平等に愛するって「ずっと50ずつ与える」みたいなのじゃなくて、ボールの上の板に立ってバランスを取り続けるようなものなのかなって。コウがシンを好きだと言えるのも、私が状況に応じて加減しながらバランスを取れている上での話なんですよね。
カフカ:ああ、ボールに載せた板の上でバランスを取る感じ〜!まさにそれですね。なんという的確な例え・・・(笑)!

こめこ:でもコウが繊細なほうなのでそんなことを思うのかな〜とも…。兄弟の性格が逆なら状況は違ってたかもしれませんね(笑)。よく1人目は繊細、2人目は要領がよくて大らか…というような話を聞きますが、うちのはまさにそんな感じで…。
カフカさんの娘ちゃんも絵日記で要領の良さを描かれてましたが、やっぱり1人目らしさ2人目らしさみたいなのはありますか?
カフカ:我が家も同じで、息子はとても繊細で怖がり。私の言う事も比較的良く聞いてくれます。アホですが(笑)。娘は要領が良く、何よりとにかく「強い」です。決して誰にも屈しません。私が叱っても、おそらく屁とも思っていないでしょうね(笑)。


カフカ:2人目を産んでよかったなと思うことは色々ありますが、同じ自分の腹からこんなにも性格が違う2人が産まれてくるんだな…ということを知れたこともその一つだったりします。笑
こめこ:確かにまだ上の子からの影響がさほどなさそうな時期からもう性格の違いって見えるんですよね。コウは赤ちゃんの頃から着ぐるみを怖がってましたが、シンは全然平気でニコニコしてたんです。生まれもった性格の違いなんでしょうけど不思議なものですね。
カフカ:それそれ!我が息子も、着ぐるみがめっっっちゃ苦手だったんですよ!で、妹はいつも喜んで寄っていくタイプ。面白いですね〜。
こめこ:あとは2人で遊んでるのを見てるとき、コウがシンを守っているとき…とかですかね。やっぱり2人がお互い好きで仲良くしてると良かったな〜と思います。
カフカ:子ども達はケンカもしょっちゅうなのでゲンナリすることもあるけど、仲良く遊んでいる様子は本当に癒されますよね。


後編では疲れたときの家事の手の抜きどころや、子どもの自我がしっかりしてきたときどういった対応をしているか、新刊の読みどころなどについて語っていただきます!
©Komeko Uchino
©Cafca Yamamoto
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