「炒めものは焼いてから混ぜる」「とろみ付けに水溶き片栗粉は必要なし」調理の常識=ムダなのかも⁉

#くらし   
食材に火が通る仕組みを理解すれば簡単!


加熱=火入れは料理のおいしさを左右する、とっても大事な工程。でも、一度覚えたやり方にとらわれていては、調理のムダはなくなりません。食材に火が通る仕組みを理解すれば、今までやっていた「炒める」「揚げる」「ゆでる」の基本的な加熱方法がぐっと簡単になります。さらに続く「味つけ」は、身近な基本調味料のおいしさを見直すことで、料理はムダな調味をしなくてもおいしくなります。いろいろな調味料を入れても味が決まらない…といったお悩みも、すぐに解決しますよ!

炒めものはガシャガシャ混ぜず、焼いてから混ぜる


炒めものは食材を最初に〝よく焼く〟のが正解。フライパンを振って炒めると料理上手な気分になりますが、フッ素樹脂加工のフライパンは火元から離すと熱が逃げ、加熱に時間がかかります。食材をよく焼いて蓄熱させれば、短時間で火が入って野菜から水分も出ません。調味料は中央をあけて加えると、ムラなくまわります。

【写真を見る】まずは広げて焼く


返して炒める


調味する


揚げものは、大さじ4~5の油でできる!


鍋いっぱいの揚げ油は、処理するのもひと苦労…。でもたった大さじ4の油があれば、カリカリのから揚げが完成します! 油は肉に熱を伝える役割があり、少量の油でもそれは可能。油の加え方のコツは、最初にフライパンに油大さじ1を広げて下ごしらえしたとり肉を並べ、その上から油大さじ3を回しかけること。

大さじ1の油を広げたフライパンに材料を並べ、上からさらに大さじ3の油を回しかける


上下に火が通るよう揚げ焼きに


油の処理はペーパータオルでさっと拭くだけ


青菜は少ない湯でおいしくゆでられる!


たっぷりの湯を用意しなくても、少量の湯を強火で熱し、混ぜながらゆでればOK。手間をかけずにむらなく加熱でき、うまみも栄養も逃がしません。

湯の量はこれくらいで十分!


うまみと栄養が残ってる!


塩だけでも。おいしい料理は作れる


ど、どの調理料を使えばいいやら…!?


塩には肉や魚、野菜など、素材の味を引き出す力が。あれこれ調味料を使わずとも、風味豊かに仕上がります。また、レモンや酢などの酸味を加えることで、塩の量が少なくても満足感が出て、減塩効果も期待できます。

塩をふる


片面に小麦粉をざっとまぶす


レモンをしぼって食べる


うまみ素材に頼れば、煮ものにだし汁は必要ない


肉や魚、練りもの、油揚げなど、素材からだしがたっぷり出る食材を賢く活用しましょう。塩とみりんを組み合わせることで、素材の味も生きてきます。

節約食材のちくわは、うまみたっぷり


塩をからめれば、少ない調味料でOK


味がしみにくい根菜は、加熱時間や調味料のムダを生みがち。断面が大きくなるように切ってから塩をまぶして脱水させ、加熱前に味を入れるとほかの調味料がしみやすいです。

味がしみにくいごぼうも塩をからめておけばOK


とろみづけに、水溶き片栗粉は必要ない


“とろみ”の沼にハマりがちでは?


片栗粉はあらかじめ倍量の水に溶かさなくても、合わせた液体調味料に直接加えられます。すぐに混ぜておけば、だま4 4 にもならないので便利。加熱時は、1分ほどしっかり煮立てると◎。

液体調味料に混ぜておくだけ


これでもうベチャベチャの炒めものや揚げもの後の油処理ともお別れ! 手間も洗い物もグッと減って、味つけもバッチリ決まる! 調理の新常識をぜひマスターして。

調理・スタイリング=小田真規子(スタジオナッツ) 撮影=林 ひろし イラスト=徳丸ゆう 編集協力=中田裕子

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