【クイズ】サランラップはどうやって誕生したの? 頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(66)

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「一晩置いたカレーがおいしくなるのはなぜ?」「ポン酢のポンってなに?」…というような学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を集めました!

子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう「おもしろ知識」「生活の知恵」が盛りだくさんの『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から、第66回目をお送りします。

◇ ◇ ◇

サランラップは主婦の知恵から生まれた


一般に「サランラップ」として知られる、食品の保存や調理などに広く使われる食品用ラップ。その開発は意外なところからはじまった。

第二次世界大戦中、ジャングルを行軍(こうぐん)するアメリカの兵士たちは、足の水虫に悩まされていた。沼地を歩くため、靴の中が濡れてしまうことが原因だ。そこでラドウィックとアイアンズという二人の科学者は、合成樹脂のフィルムを使った靴の中敷を開発。また、合成樹脂のフィルムは蚊帳(かや)や銃や弾丸の包装材としても使われた。

ところが戦争が終わると、合成樹脂のフィルムが大量に余ってしまう。新たな使い道を考えるうちに思いついたのが、食品用のラップだった。

そのきっかけになったのが、ラドウィックとアイアンズが、家族揃って出かけたピクニック。

ラドウィックの奥さんがバスケットから夫の会社が作ったフィルムにくるまれたレタスを取り出すと、みずみずしさは失われていなかった。ラドウィックとアイアンズは、これにヒントを得て、使いやすいように改良を加え、商品として売り出すことにしたのである。

こうして誕生した新製品は、ラドウィック夫人の名「サラ」とアイアンズ夫人の名「アン」にちなんで「サランラップ」と命名され、1952年にダウケミカル社から発売される。

そして、日本でも同年に同社と契約を結んだ旭化成から発売されたのだ。

監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)

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監修:多湖 輝
1926年、スマトラ島生まれ。東京大学文学哲学科卒(心理学専攻)、同大学院修了。千葉大学名誉教授。東京未来大学名誉学長。幼児教育から高齢者問題まで、多岐にわたる研究活動を行なうかたわら、各種執筆はもちろん、テレビ出演やゲームソフトの監修など、幅広い分野で活躍。2006年、瑞宝中綬章受勲。2016年に逝去した後も、その柔軟な考え方は、いまだ高い支持を得ている。

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