要注意!夏の2大肌トラブル「日焼け」「虫刺され」の予防&対処法

#美容・健康   
ちょっとそこまで…の油断は大敵!


梅雨が終われば、お楽しみ満載の夏到来! 海へ山へ、アウトドアで過ごす時間も増えてきます。でも、そんなときに心配なのが「日焼け」と「虫刺され」。レジャーをエンジョイしながらも、肌をしっかり守る予防&対処法を知っておきましょう。

今からしっかり注意したい「日焼け」


日焼けは、紫外線を浴びた肌が赤く炎症を起こした状態です。紫外線を浴びると細胞を保護する防御反応からメラニンを生成。新陳代謝によりメラニンは剥がれ落ちますが、蓄積するとシミに! 紫外線は肌の弾力を保つ線維にもダメージを与え、老化の原因にもなります。近所の外出でも油断は禁物。日焼け止めを使用して肌を守りましょう。

〈紫外線による肌ダメージのメカニズム〉

地表に届く紫外線にはUVA、UVBがあります。UVAは肌の奥まで届き、ハリや弾力のもととなる細胞を損傷。UVBは肌表面にダメージを与え、いわゆる日焼けの症状を引き起こします。

【画像を見る】紫外線には2種類ある!


【まずすべきことは?】

●日焼けで赤みやほてりが出てしまったら…

冷却シートなどで患部を冷やし、乾燥を防ぐため保湿を。ローションタイプより、クリームタイプの保湿剤がしみにくくオススメです。皮がめくれてきても無理に剥がさず、気になるようならハサミでカットして。

【予防・対処法は?】

●日焼け止めで肌をガード!

〈日常使いなら…〉

日焼け止めの数値は、SPF(UVB防止効果)30、PA(UVA 防止効果)++で充分。肌が弱い人は紫外線吸収剤不使用タイプを。2時間おきに塗り直すのがベターですが、UVカット効果のあるパウダーを重ねても。

〈レジャーなどで使用したいなら…〉

数値は日常使いと同じものでOKですが、落ちにくいウォータープルーフタイプを。紫外線吸収剤使用のものは汗に強いのが特徴です。こまめに塗り直したいときは、手が汚れないスティックタイプが便利。

〈CHECK! 飲む日焼け止めで紫外線をさらにブロック〉

最近注目されているのが、サプリメントタイプの日焼け止め。主に天然成分でできており、服用して数時間でUVケア効果を発揮。塗る日焼け止めと併用するのがオススメです。

〈日焼け止めの塗り方のポイント〉

1. 二度塗りで塗りムラを防止!

日焼け止めの量が足りないと効果が半減。五百円玉くらいの量を手のひらに出し、顔や首にまんべんなく塗り、さらにもう一度同じ量を塗るのがベスト。

“二度塗り”がお約束!


2. 日に当たりやすいパーツは念入りに

鼻、ほおなど、出っ張っているパーツは焼けやすいので、日焼け止めを特にしっかり塗りましょう。耳の上も意外に焼けやすいポイントなので忘れずに。

出っ張っているパーツは特にしっかりと


蚊以外にも注意したい害虫はいっぱい!「虫刺され」


虫刺されによる腫れや赤みは、虫の毒素や唾液によるアレルギー反応。その多くが、刺されてから数時間後に症状が出る遅延型です。刺されたかな?と思ったら、まずは患部を水で洗い流しましょう。毛虫、蜂、クラゲといった毒性の強い生物もいるので、赤みや腫れが続く場合、かゆみや痛みが強い場合はためらわずに皮膚科へ。

気づいたら赤く腫れてる!ということが…


【夏の敵といえば、この虫! 蚊に刺されたら…】

●どんな症状?

蚊の唾液に反応して皮膚が炎症を起こし、腫れや赤み、かゆみが発生。つい患部をかきたくなりますが、かくとさらにアレルギー反応が増進し、腫れが広がります。ばい菌が入ってとびひという皮膚疾患になることもあるので、患部は触らないのが一番。ステロイドを含む塗り薬が有効です。

●対処法は?

OK!→ 患部を冷やす

患部を冷却シートや濡らしたタオルなどで冷やすと、かゆみが緩和されます。市販のメントール成分を含んだ塗り薬を使用するのもよいでしょう。

NG!→ 爪で×印をつける

かゆいからと、つい習慣になっている人も多いですが、患部を傷つける行為はNG。つい触ってしまう人は患部に貼るパッチタイプの薬がおすすめ。

【アウトドアで特に気をつけたい生物】

●毒性があり腫れが広がる「毛虫」

夏に活発化しやすく、身近にいるため、庭仕事をしていて刺されるなんてことも。毒のある毛に触れると、発疹や痛み、かゆみを引き起こします。広範囲にわたり症状が現われるのが特徴。

●ヤケドのような症状に!「クラゲ」

毒を持つものが多く、軽度の場合はかゆみ程度ですが、症状が強くなると、ピリピリとした痛みやしびれ、ヤケドのような水ぶくれができることも。呼吸障害を起こすこともあるので要注意。

●ショック症状を引き起こすことも!「蜂」

強い痛みや腫れが特徴。2回刺されるとアレルギー反応を発症し、血圧低下や発熱、呼吸困難を引き起こすこともあり、たいへん危険。体調が悪い場合はすぐに病院へ行きましょう。

刺されると、こんな症状が!


【そのほかこんな虫にも要注意!】

●マダニ

山や畑で遭遇しやすく、強いあごで食いつき、発熱や発疹の症状が。無理に引き剥がと頭が患部に残りやすいので、そのまま病院へ。

●ブヨ

河原に多く生息。刺されると、痛みや腫れ、かゆみなどが発生。症状が重とく化することは少ないですが、長引く場合は注意が必要です。

●アブ

ブヨより大きく、水辺に多く生息。刺されたあとは痛み、かゆみ、腫れが生じます。症状が強く出る、長引く場合は病院へ行きましょう。

〈CHECK! 野外では肌の露出を避けて、害虫から身を守る〉

肌を隠す服装を選ぶことが肝心。長袖、長ズボン、帽子を着用し、サンダルは避けましょう。虫よけスプレーも忘れずに。虫よけは乳幼児に使えないものもあるので、表示を確認しましょう。

夏レジャーに欠かせないのが「日焼け止め」対策ですが、「虫刺され」は意外と忘れがちでは? 特にふだん蚊しか意識していない都会派ファミリーは、ほかにも注意すべき虫がたくさんいることを忘れずに! どちらも“後悔先に立たず”です。しっかり回避して夏レジャーを楽しみましょう!

 

イラスト=根津あやぼ 編集協力=彦田恵理子

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Information

教えてくれたのは:皮膚科医 野田真史先生
池袋駅前のだ皮膚科院長。ニューヨークのロックフェラー大学皮膚科で診療、研究の後、現職。皮膚疾患の治療から、美容医療まで、幅広く対応。


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