「手抜きで簡単!なのに、おいしい!」で大ヒット中! 目からウロコのレシピ本『世界一美味しい手抜きごはん』が絶対おいしく作れる秘密とは…!?

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材料をそろえて、手間ひまかければ、おいしい料理を作れるのは当たり前。そんな概念を覆し、“おいしくて超簡単”を徹底的に追求し、いま売れまくっているレシピ本が『世界一美味しい手抜きごはん』(KADOKAWA)。特別な調味料や食材は一切使わず、「とにかく日常にあるものでめっちゃおいしくできる!」「全てのレシピに材料や工程がひと目でわかる写真が付いて失敗ナシ」と評判です。その著者、はらぺこグリズリーさんに、レシピ考案の秘話や苦労話をお聞きしました!

カンタンでおいしい!「見るだけ」で一瞬で分かるステップが大うけ!「世界一美味しい手抜きごはん」


毎日のことだから、「安くて簡単でおいしい料理」こそが本当に必要な料理だと思います


――まず、「はらぺこグリズリー」というペンネームがかわいいです! 由来を教えてください。

「もともとは名前なしの状態でしばらくブログを運営していました。ですが、ある日、ブログ読者の方から『なんて呼んでいいかわからない!』と言われてしまいまして…。『たしかに!』と思い、友達と一緒にファミレスでペンネームをいろいろと考えました。

あれこれ候補が出てきた中で、『はらぺこグリズリー』の語呂というか音の響きがいちばんしっくりきました。そんなわけで名乗らせていただいています」

――「めんどくさがりな一人暮らし」だとお聞きしましたが、なぜ料理ブログを始めたのでしょうか?

「料理をするようになってからずっと『安くておいしくて誰でもカンタンに作れる料理があったらいいなあ』という思いがありました。『これ、おいしそう!』なんて思っても、材料にコリアンダーなんて書いてあったら、料理初心者は誰も作る気がしませんし、『6時間弱火でじっくり煮込む』なんて書いてあったら、時間に余裕がある方にしか作れませんよね。

自分自身、料理初心者のころはレシピを見て『おいしそうだけど、作れる気がしない、ムリ』と、作る前からあきらめてしまうことがたくさんありました。

そんな『おいしいけど手間がかかる料理』ではなく、『もっと適当でラクで安くすんで、でも、おいしい料理』こそが本当に必要な料理じゃないだろうか、そんな料理だけをまとめた場所があったらなあと思って、自分で料理ブログを開設しました」

このレシピなら失敗なし!


生クリームなし!いつもある調味料で作れるカルボナーラ


――ごはんもの、麺類、おつまみ、おかず、カレーからスイーツまで、幅広いレシピが載っていますが、どんな時に、どのようにして考えるのですか?

「基本的には自分が『食べたい!』と思った料理を『またいつでも簡単に作れるように』と考えて開発することが多いです。どんなにおいしくても、完成まで何時間もかかったり、材料が身近なものではないと『また作りたい』とはなかなか思うことができないですから。

そこでまたいつでも食べたい時に簡単に作れるように、『ここは省略できるかな』『調味料をもっとメジャーなもので代用できるかも』と、いろいろ試しながらレシピを考えています」

――レシピを考えるうえでいちばんこだわっているのはなんですか?

「『簡単でおいしい料理』になるように、という点は特にこだわっていますし、ブログを開設した時からずっと意識しているところでもあります。高級食材を使ったり、何時間も煮込んだりすれば、確かに料理はおいしくなります。でも、毎日そんな料理を作るのは大変ですよね。だからこそ『安くて簡単でおいしい』ものにこだわりたい、という気持ちはいまでも持っています」

――失敗や苦労することもありますか?

「もちろん『簡単でおいしいレシピ』が簡単にできることはすごく珍しいパターンなんです。材料を変更したり、分量を少しずつ変えたりしてレシピが完成するまでは苦労するのがほとんどで(笑)。でも、やっぱり料理が好きなので、そのプロセスも含めて楽しんでもいます!」

難しい工程や文章は一切ナシ! 実際に料理を体験するように読めるレシピ本を目指しました


――著書『世界一美味しい手抜きごはん』では、ひと目でわかる工夫が満載ですよね。全工程を真上から見た写真で紹介しつつ、それぞれの工程で加える調味料の量もすぐわかるのが画期的です! ありそうでなかったというか…。

「あれは思いついたというよりは、少しずつ変化していって最終的にあの構成に落ち着きました。レシピ本は小説やエッセイと違って『実際に読みながら自分が体験するタイプの本』です。だからこそ、パッと見たときの印象で『自分にこの料理は難しすぎる』『文章が多い! そもそも読むのがめんどくさい!』とは絶対に思わせないような本にしたい! という気持ちはずっとありました。

そこから最終的なあの構成になるまで、とにかく何度も何度も修正を重ねました。その結果、『読者にどんな体験をしてもらうのがベストなデザインなのか』が少しずつ見えてきて、微調整なども繰り返してなんとかあの構成を完成させることができました」

 


 


 


――表紙にもなっている角煮は、材料と調味料を合わせて電子レンジで10分という、あまりに簡単すぎる工程に驚いたというか、感動すらしました! 

「自分でもいちばん気に入っているレシピです。角煮って個人的に『おいしいけど手間がかかっている料理』の代表という印象が強いんです。もちろん、味の染み込んだ角煮は大好きなんですが、それをパッと誰でも作れるくらい簡単にしたいなあ、と思っていました。

それで温め方や調味料の分量などを試行錯誤して『材料を全部突っ込んでレンジでチン、完成!』というレシピを完成させることができました。作るのが難しいイメージの角煮をここまで簡単に作れるレシピを完成させられた、という達成感という意味でもお気に入りです!」

豚の角煮は材料と調味料を全て合わせて電子レンジで10分加熱するだけ。こんなに簡単でいいの!?


――レシピを1冊の書籍にするにあたり、いちばん苦労されたのはどんな点ですか?

「1日で50個の卵を使ってもイマイチ味が決まらないレシピは本当に大変でした。最後は味見のしすぎで自分でも味がわからなくなってしまい、友人に試食してもらってようやく完成させることができたほどです。

そんな風に『手抜きにもかかわらず、手抜きとは思えないほどおいしい』を全てのレシピで目指すのが、いちばん苦労したところだと思います。ただ、それでも何とか最後までやり遂げられたことで、やっぱり自分は料理自体が大好きなんだなと再確認できました」

1日で卵を50個使ってついにたどりついた、伝説の卵かけご飯


――書籍が大ベストセラーとなって反響もかなり多いと思いますが、いかがですか?

「想像していたよりも多くの方がTwitterなどで『作りました』と言ってくださるのがとてもうれしいですね。なかでも印象に残ったのは、『今まではレシピを見てもなかなか上手に作ることができなかったけれど、はらぺこグリズリーさんの本ではおいしく作ることができた』と言っていただけたことです。

見やすさは、本づくりの中で最後までこだわったところでもありますし、いままでできなかったことができるようになる後押しができた、ということがすごくうれしかったです」



――仕事に育児に家事に、毎日ヘトヘトなレタスクラブニュース読者も、はらぺこグリズリーさんの“超簡単でおいしい”レシピを大活用しています。ぜひメッセージをお願いします!

「仕事に育児に家事に全部頑張るのは1日だけでもすごいのに、毎日こなされている皆様は本当にすごいと思います。それだけ頑張っていらっしゃるからこそ、ぜひ料理ぐらい肩の力を抜いて、手抜きでおいしいものを作って、食事の時間をおいしく楽しい時間にしてもらえれば幸いです!」

めんどうな工程や特別な材料がなくても、簡単においしい料理を作れる! そんな私たちの願いを叶えてくれるうれしいレシピで、毎日のごはんを作ってみてはいかが!?

 

取材・文=岡田知子(BLOOM)


岡田知子(BLOOM)

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『世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ』

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