「女の悩み」にズバリ回答!「義母と子育ての考えが合わない」

#くらし   

夫、子ども、ママ友、しゅうとめ……どこまでも尽きない女の悩み。一人で悩んでいないで相談してみませんか? 作家の桜木紫乃さんが皆さんの相談にお答えします。

【お悩み】

義理の母と、子育てに対する考え方が合いません。義母は、いわゆる昔の子育てをする人で、「子どもは風邪をひいて強くなる」というタイプです。2歳の息子に食べ物を口移しで与えるなど(虫歯がうつるというので私は絶対にしません)、衛生面で無頓着です。細かいことが積み重なって、もう義母にだっこさせるのも嫌になってきました。夫はそんな細かいことはよく分かっていません。義母とは少し距離を置いてもいいでしょうか。(長野県 フキ 32歳)

【桜木さんの回答】

子育てって、道具や時代が違うだけで、母と子の形ってあまり変わってない気がするんですよ。「昔と今は違うのに」と私がこぼすと、祖母はよく「お前の母親は丸から三角になったか?」と言いました。文字の読めない人でしたけど、筋は通ってましたよ。

けど、食べ物の口移しはよくないですね。衛生面において口の中がいかに信用ならないものかを、ちゃんと理解してもらわなくちゃ。エタノールで手を消毒する時代ですもん。ここは夫の出番だと思うのね。どんな母親も息子に理由を説明されりゃ引っ込みますよ。感情論ではないところでやってもらいましょうよ。夫婦で乗り切る場面です。

義母とは少し距離を置いていいか、とのこと。溝が深くなるよりもずっといいと思いますよ。距離なんて、もともとあったものです。一瞬でもなかったように思ったのなら錯覚。孫一人で解消なんかされません。心も居場所も、スープが冷めない距離を保つのは難しいです。でも大丈夫、子どもはすぐに大きくなるから、年単位で関係も変わっていきますよ。

【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

回答者:桜木紫乃さん
さくらぎしの/作家。北海道生まれ、在住。子ども2人を育てながら作品を発表。2013年、『ホテルローヤル』で直木賞を受賞。最新刊は『氷の轍』(小学館)。

イラスト(桜木さん似顔絵)=伊藤和人

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