毎日へとへとだからこそ知っておきたい!「子どもにとってよい食事」とは?

#育児・子育て   

手作りにとらわれず、心にも栄養を。一生ものの食習慣を育むことが大切 


「子どものためのよい食事」と聞くと、どうしても栄養面にとらわれて「あれを食べなさい」「これを食べてはダメ」と考えがちですが、そこまで神経質にならなくてもいいようです。

浅野先生は「1食や1日ではなく、1週間単位で栄養バランスを考えていけばOK。1日3食食べよう、いろいろな食材を入れてみようと意識していれば、基本的な栄養はある程度足りてくるはずです。好き嫌いが多少あっても、体は自然につくられていきます。今日は少ししか食べなくてもいい、そのうち食べてくれればいい。そんな大らかな気持ちを持ちましょう。さまざまな食材の味に徐々に慣れ、ある年齢になったら自分から食べるようになればいいんです。手作りだけにとらわれず、半調理品、外食もうまく活用して、食に興味を持ってもらい、経験を少しずつ積ませることが大事です」と言います。

小川先生も「子どもの意思を信じてあげることが大切」と話します。「子どもはおなかがすけば食べるし、栄養のバランスが崩れると体調も崩れるということが理解できれば、あれも食べよう、これも食べようと考えるようになります。日々の食事の中で親が食べ物についての知識をできる範囲で与えてあげれば、子どもはおのずと選んでいつしかバランスよく食べるようになります」。

また、小川先生は「食事は体の栄養だけでなく、心の栄養も取るもの」とも。「家庭での食事は、『食べる』という人間の最も基本的な行為を家族で共有するもの。親も子も、体の栄養だけにとらわれて心のバランスを崩してしまったら意味がありません。各家庭で無理のない範囲で作り、食べ、楽しい時間を過ごして体と心の栄養バランスを取ることが大切です」。

食事を出す家庭環境、食卓を囲む親子の会話、子供の受け入れ方などが子供の体と心のバランスのよい栄養につながる


子どもの頃の食事の体験は大人になっても影響を残すもの。だからこそ、「今日明日に何を食べるか」ではなく、一生ものの習慣として伝え、身に付けさせるつもりで、日々の子どもの食事と向き合っていくことが大切だといえそうです。



取材・文=岡田知子(BLOOM)


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Information

浅野まみこ
管理栄養士、コンビニ外食研究科。総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて1万8千人以上の栄養相談を実施した経験を生かし、食育活動やレシピ開発、食のコンサルティングのほか、講演、イベントなど多方面で活躍中。テレビや雑誌、新聞などのメディアにも多数出演している。モットーは「食生活が楽しいと人生が100倍楽しい!」。
株式会社エビータ
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小川大介
教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。
京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。
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