塾で好き勝手に振る舞う小5の娘。やるべき時にやるべきことをさせるには?【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

Amazonでも好評価の書籍「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第55回目のお悩みはこちら。

【お悩み】


中学受験を目指している小5の娘がいます。集団塾に通っていたのですが、塾の先生と合わず個別指導塾へ転塾しました。本人は「毎日楽しい!」とルンルンで塾に行くようになり、安心していたのですが、先日塾の先生との面談で問題が発覚。授業でその日にやることを伝えると「そんなのやりたくない」とごねたり、宿題を出そうとすると、「嫌だ」と言って減らすよう交渉したりするとのことでした。そうやって授業中にごねることが多いため、予定していた進度で授業が進まないとのこと。また、大声で拒否したり騒いだりして他の生徒さんにも支障が出ているようでした。
そこで娘と話し、何のために塾に通っているのかを確認したところ、娘は「行きたい学校があるので、受験はがんばりたい」ということで、それ以降は騒がなくなりました。
ところが今度は、また別の問題が勃発。社会の授業中に話を聞かず、テキストの先を勝手にひとりで読み進めて、「これ何?これ何?」と聞いてくるとのこと。ちゃんと話を聞いていれば、あとで説明することなのに、勝手に先に行くものだから、授業がとてもやりづらいとのことでした。本人は先生の困惑には全く気づかず、塾から帰ってくると、「今日はいっぱい質問もできてすごく楽しかった!」と言っていました。楽しく通っているのに、後から先生や私にいろいろ叱られてしまうため、本人もどうしていいかわからず困っているようです。
授業中にごねるのも、好き勝手に進めてしまうのも、どちらも“やるべき時にやるべきことができない”という根本的な問題があるような気がします。どのように働きかければ改善するでしょうか?(Sさん・40歳)

【小川先生の回答】


計画性をもって行動するためには親のサポートが不可欠

もともとの本人の気質として、“気分で動く”のを優先してしまうところが、苦労している原因かと思われます。今のお子さんは、“突発的に動いていることを、ただ叱られる”という受け取り方になっています。この状態が続くと、どんどん委縮する方向にいきかねないのが気がかりですね。

本人の課題としては、ある程度の計画性をもって動けるようなること。ただ、何事もその時の気分で動くタイプの子にとって、本人の中で計画を作ることは、現時点では非常に難しいでしょう。ですから親御さんがサポートしてあげる必要があります。

そのためにはまず、“塾でどのような過ごし方ができたら嬉しいのか”を本人にヒアリングしましょう。例えば“ちょっと考えてわからない時も、すぐに答えを教えてもらうのは嫌”とか、“解いている時に気になることが出てきたら、すぐに知りたい”など、とにかくどんなふうに勉強ができたらいいと思っているのか、教えてもらうのです。できるだけ具体的なシチュエーションを挙げて、そのときにどうしたいのか、本人の希望をすべて言わせてあげましょう。

シチュエーションカードで場面や気分に応じた動き方を明確化

そのうえで、一対二の学習環境でやれることとやれないことの仕分けをしていきます。「知っていることの自慢を聞いて欲しい」というのなら、家に帰ってから話せばいいことだし、「わからないことが出たので知りたいけど、隣の子に教えている時間と重なっている」ということなら、とりあえずノートと参考書を見てみるという方法がありますよね。そうやって気分に合わせた動き方を、ひとつずつ一緒に考えていき、本人の中で“そういう動き方ならやれる”というのを確認していくのです。

できれば、シチュエーションカードのようなものを作るのがおすすめです。カードの表によくある場面を書き、裏にその気分に応じた望ましい動き方を書いておきます。「さっき習ったことを度忘れした時は?」というカードをめくると、「ノートを見返し、それでもわからなければ後で聞くことリストにメモしておく」と対応方法がわかるようになっているため、遊び感覚で望ましい動き方を身につけることができます。“こういう時はこうする”というのを前もって決めておくことで、自分自身をもっとうまく操縦できるようになっていきますよ。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

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■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

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