オスからメスへ、メスからオスへ性転換する魚がいる! 誰かに話したくなる地球の雑学(60)

日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!
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オスからメスへ、メスからオスへ性転換する魚がいる!
生物学上の雌雄(しゆう:オスとメス)は、人間を含む陸上生物の場合、生まれてから死ぬまで原則的に変わることはない。ただし、魚をはじめとする水中生物に目を移すと、周辺の環境に合わせて性別を変えるものが存在する。
たとえば魚の場合、地球上に約3万種いるが、そのうち400種ほどは性転換することが報告されている。
魚の性転換は3パターンに分かれる。
一つ目は、メスからオスへ性転換するもので、ほかの魚の寄生虫を食べることから「海の掃除屋」と呼ばれるホンソメワケベラがこれにあてはまる。一夫多妻制のホンソメワケベラは、そのグループからオスがいなくなると、いちばん大きいメスがオスに性転換するが、変化に要する時間はなんとわずか30分。まず脳がオスに変化し、3週間後には体も完全に変化するという。
二つ目は、オスからメスへ性転換するもので、アニメ映画『ファインディング・ニモ』で有名になったカクレクマノミもその一つ。この魚はイソギンチャクにコロニーを形成するが、いちばん大きいのがメスで、残りの個体は全部オス。メスが死ぬと、大きさの順にオスからメスになっていくのだ。
三つ目は、オスとメスの両方に何度でも変われる魚。サンゴ礁に生息するダルマハゼがその代表として知られている。
そもそも、水中生物はなんのために性転換するのだろうか。それは、多種多様な環境下で生き抜き、より強い遺伝子を、より多く残そうとするための知恵と考えられている。
性転換するのが水中生物に限られているのは、オスとメスの構造の違いが最大の要因とされる。交尾して体内受精する陸上動物は、オスとメスの体の構造が大きく異なっているが、魚など、水中生物の卵巣と精巣は比較的変化しやすいためだと推測されている。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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