一戸建て?マンション?都心?地方?コロナ禍を経て582人の主婦が選んだ「理想の住まい」のリアル!

#くらし   

コロナ禍に見舞われてから1年が経ちました。みなさんにとっての「理想の家」に変化はありましたか?それまでは仕事や学校から帰って“寝るだけ”の場所で、家に対して無頓着だった人にとっても、在宅ワークや休校、外出自粛によって家で過ごす時間が増え、家の価値を改めて考えることもあったのではないでしょうか。

明るいく広いリビングがあればステイホームでも鬱々としない


レタスクラブでは、2021年2月に23歳~50歳の子育て中の女性を対象に「コロナ禍の住宅意識」についてのアンケートを実施し、528人からたくさんのホンネを寄せていただきました!

住宅自体の性能よりも、立地条件の方を多くの人が重要視


まずは家を選ぶときに大切にしたいポイントの優先順位について、下記項目から上位3つを選んでもらいました。

【家を選ぶときに大切にしたいポイントをお答えください(3つまで)】

582人の主婦が家選びで大切にしているポイントはコチラ

●1位:治安がよい…273人
●2位:陽当たりが良い…256人
●3位:買い物環境が整っている 240人
●4位:駅から近い…138人
~~~
●5位:コストが安い…114人
●6位:十分に広さがある…104人
●7位:教育環境がよい…92人
●8位:学校が近い…70人
●9位:実家が近い…65人   
●10位:防犯性が高い…59人


特に1位の「治安がよい」、2位の「陽当たりがよい」、3位の「買い物環境が整っている」の3つは、4位以下を大きく引き離して多数の支持を集めていました。「広い」「防犯性」など住宅自体の性能よりも、実は立地条件の方を多くの人が重要視していることが分かります。

ではこうしたポイントについて、コロナ禍の前と後とで評価の基準に変化はあったのでしょうか。

コロナ禍前後で住居の選ぶポイントは変わった?


【コロナ禍の前と後では住居を選んだり評価するポイントは変わりましたか】


●変わらない…368人(69.7%)
●変わった…63人(11.9%)
●わからない…97人(18.4%)


変わったと回答した63人には、一番変わった評価ポイント(気にするようになったこと)も尋ねみると、

玄関ホールに手洗い場 感染リスク回避に

・玄関にコートを置く場所や、簡単に手の消毒や手洗い出来るところがあったら、コロナ感染対策に良いと思った。(30歳・持家一戸建て)
・コロナ禍で外食が減り、自宅で食べることが増えました。そのため買い物する場所が近い方が良いと思いました。(47歳・持家一戸建て)
・テレワークをする機会が増えたため、仕事をすることができる部屋が欲しいと考えるようになった。(38歳・賃貸マンション・アパート)
・我が家はアパート住まいなのですが、自粛期間中に小学生の娘の運動や外出できないことへの対応をしてあげられなかったので、あと一部屋あるか庭があればと思いました。あと、もし家庭内感染が起こった場合に、隔離部屋がないので、その対応も考えてしまいます。(46歳:賃貸マンション・アパート)
・通勤するにも買い物するも、習い事もオンラインが可能になったので、あまり駅近にはこだわらなくなりました。在宅率が高くなったので、広さ〔間取り〕を増やしたいと思います。(32歳・持家マンション)
・防犯性がよいかどうか。子供達だけで留守番をしたり、通販での購入が増え、宅配ボックスがあるマンションが便利で安全だと思うようになってきた。(45歳・持家マンション)

どれも、コロナ禍前にはそこまで重要視していなかったものばかり!
「変わらない」と答えた人は前の設問にあったように、住宅の性能や設備よりも立地条件や環境に重きを置いている多数派なのだと思われます。

こうした意識の変化を踏まえて、今後どのような住宅に住みたいのか、どのようなエリアに住みたいと思うかを尋ねたところ、以下のようになりました。

【今後住みたいと思う理想の住宅スタイルをお答えください】

●持家一戸建て……369人(69.9%)
●持家マンション…99人(18.8%)
●賃貸マンション・アパート……43人(8.1%)
●賃貸一戸建て……12人(2.3%)
●その他………5人(0.9%)


「持家一戸建て」「持家マンション」を合わせると約9割となり、住宅の所有意向が非常に強いという結果になりました。コロナ禍により家で過ごす時間・機会が増えたことを踏まえ、広さ・気持ちともに余裕のあるライフスタイルを求めている人が多くなったようです。

住みたいと思う理想のエリア、断トツ1位は地方都市エリア


【今後住みたいと思う理想のエリアを次から1つ選んでください】

地方都市が圧倒的人気!

<地方都市エリア……318人(60.2%)>
(住宅費用はあまり高くない、利便性も低くない、自然は十分にある)
・コストと住環境のバランスがいい
・子どもを思いっきり遊ばせたい

<都心・政令指定都市エリア……126人(23.9%)>
(住宅費用は高い、利便性もまあまあ高い、自然も少しある)
・まだまだ働く予定なので利便性が必要。けど癒しも欲しい
・車がないと生活しにくい場所は避けたい

<自然に恵まれたエリア……64人(12.1%)>
(住宅費用は安い、利便性は低い、自然たっぷり)
・自然環境が整うと心も体も健康的で前向きになれそうです
・住宅が密集したところが苦手。隣近所の目が気になるので

<超都心エリア……13人(2.5%)>
(住宅費用はとても高いが、利便性が高い、自然はとても少ない)
・子どもたちの大学進学の際、通学に便利なところ
・実家が超都心エリアなのですが、とにかく便利なので

アンケ―トでは地方都市が人気

住みたいエリアについては、「地方都市エリア」が6割と最も人気、次いで「都心・政令指定都市エリア」、「自然に恵まれたエリア」、「超都心エリア」の順でした。
コロナ禍をきっかけとして、多くの場合「買い物」「教育・習い事」「仕事」がオンラインで可能になりました。いままで利便性の高い場所に住んでいなければ享受できなかったことも、地方にいてもできることが増えたことも、「地方都市エリア」に人気が集まってきた要因のひとつになっているかもしれません。

最後に、コロナ禍を経験したユーザーたちが、今住んでいる住宅について具体的にどのように感じているのか、率直な意見を伺いました。

仕事部屋がないと夫婦そろってテレワークは戦場のよう


【コロナ禍を経験して、現在お住まいの住宅について「ここで暮らしていてよかった」と思ったことがあればその理由を教えてください。】


・日当たりが良く、一日中家にいても閉塞感がない(44歳・持家マンション)
・人口密度が高くないので、3密が回避しやすい。近隣で買い物がしやすい。移動手段がほぼ自家用車なので公的交通手段での感染リスクを考えなくてよい。(45歳・持家一戸建て)
・実家の近くなので、子供たちが一斉休校になったときも、色々と助かった。(40歳・持家一戸建て)
・幸い我が家はコロナ禍の影響が少なく収入に変化はありませんが、小さな賃貸でコストも安くついている為、住居にお金がかからなくて良かったなと思っています。(35歳・賃貸一戸建て)
・近所付き合いがあるので、お互いに心配したり声をかけあえる環境は嬉しいです。(38歳・持家一戸建て)

【コロナ禍を経験して、現在お住まいの住宅について「こうだったらよかったのに」と思ったことがあればその理由を教えてください。】


・家を建てた当時は、玄関に手洗い場を設置する発想がなかった。絶対あったほうがいいと思うようになった。(50歳・持家一戸建て)
・集合住宅なので隣近所の咳やマスク無しなどが気になるので、一軒家だったら良かった。(39歳・賃貸マンション・アパート)
・夫婦そろってリビングでパソコン仕事という状況です。子供がいれば、当然騒がしく、戦場のようです。よく、リビングでパパが仕事して、子供が遊んでママがコーヒーを淹れるという映像を見かけますが、現実はあんな穏やかではないし、在宅勤務を念頭に仕事部屋(狭くてもいいから)あった方がよかったと思います。(43歳・持家一戸建て)
・旦那のボーナスが無くなったので、持ち家がしっかりと欲しい(29歳・賃貸マンション・アパート)
・庭が広かったらなと思う。車を停めると子供が外で遊ぶ場所がなくなる(44歳・持家一戸建て)


今回のアンケート結果を見ていくと、空間的気持ち的に余裕を求める志向が感じられました。
人と人が密になりやすい大都市よりは地方都市、集合住宅よりは一戸建て志向に。
コロナ禍ではオンラインやリモート対応で利便性が代替できるようになってきたことから、大都市にこだわらなくなる人も見受けられました。
コロナウイルスと向き合いはじめてから、人々の生活や意識は大きく変化しました。感染の不安がいつか払拭できるようになったとしても、「心も体も健康でいられる家」を求めるニーズはこれからも支持を集めていきそうです。

文=鈴木舞

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