人間の「難産」は二足歩行の副産物だった! 誰かに話したくなる地球の雑学(79)

日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!
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人間の「難産」は二足歩行の副産物だった!
妊娠した女性は安産を祈って、十二支の戌(いぬ)の日に腹帯を巻く習慣があるし、イヌのマスコットを飾ったりする。これは、イヌはお産が軽いので、それにあやかりたいという願いから生じたものだが、じつは、イヌにかぎらず四本足で歩行する動物は安産で、お産で苦労するのは人間だけなのだ。
四足歩行する動物の子宮口は、肛門と尿道のあいだにあって後方を向き、下にかかる妊娠子宮の重さは、肋骨と腹筋で支えられている。一方、人間は二足歩行することになったので、尿道、子宮口、肛門が下向きになり、産道が曲がった。直立しているから、子宮内の胎児が落ちないようにしなくてはならない。そのため子宮口の組織は固く締まり、骨盤は子宮や内臓を支えるため大きく頑丈になった。
だが、出産するときは固い子宮口を無理矢理開くことになるため、ひどい痛みが生じるし、頑丈な骨盤が邪魔になる。しかも胎児は90度曲がった姿勢で産道を出てくることになったうえ、人間は脳が発達したため、胎児の頭の大きさは骨盤の穴の大きさギリギリになっている。
難産を避けるため、女性の体も変化を遂げてきてはいる。骨盤を上から見ると、男性のものはハート型だが、女性のものは長円形で産道の口径が大きくなっている。
また、骨盤にある恥骨結合や仙腸関節は、出産の際にホルモンの作用によって緩み、産道が広がる。それでも、出産にともなう痛みは大変なもので、まさに命がけなのである。
人間は二足歩行することによって両手を自由に使い、文明を発達させてきたのだが、そのぶん出産はハードになったのである。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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