子どもが「学校を休みたい」と言い出したらどうする? 子どもと一緒に学びたい「正しい休み方」

#くらし 

子どもが学校に行くのに苦しさを感じているとき、見守る大人はどのような対応をとればよいのでしょうか。

『学校では教えてくれない自分を休ませる方法』は、休む権利を子どもたちに委ねることを推奨している1冊。小学校高学年から読めるやさしい文章で、「正しい休み方」をまとめています。著者である精神科医井上祐紀先生は「サボる」や「逃げ」といったネガティブなイメージではなく、問題解決の手段として「休むこと」を提案をしています。

■ストレスサインを見逃さないで

体の疲れに比べて心の疲れは気付きにくく、休むタイミングもわかりづらいもの。
まずは子どもに次の表を見せて、ストレスサインが出ていないかをチェックしてみてください。ひとつでも当てはまったら、少なからず子どもの心が休みを求めている証拠。反対に、しっかり休むことができたらこのストレスサインが徐々に減っていきます。

ストレスサインの全体例


■「自主休校」の大切さ

「休み」は誰にとっても絶対に必要なこと。会社員だったら有給休暇という制度があり、特に理由がなくても休みをとる権利が保障されていますが、子どもは基本的に病気やケガなどの理由がないと学校を休むことが許されていません。

「疲れた」「休みたい」と感じるくらいの「病気になる手前」で休むことができれば、すぐに元気になれることも多いもの。子どもが自分自身を守り、力を蓄えるためにも「学校に行かない」という選択が必要な場合もあるのです。
井上先生はそういった場合、「不登校」ではなく「自主休校」と言い表すのがよいと考えています。

■ステップアップは少しずつ

学校を休む場合、子どもがうしろめたさを感じずにしっかりと休める環境づくりが必要、と井上先生は語ります。
大人は子どもの今の状態を知り、そしてその状態に合った目的や手段を考えてみましょう。

安全を感じていなければ睡眠や食事のリズムを整えることはできず、生活リズムが整っていなければ好きなことを楽しむことはできません。そして好きなことを楽しめなければ学校に戻るにせよ、他の道を選ぶにせよ、その準備をすることも難しくなってしまいます。
ステップアップは必ず1段階ずつ。子どもを見守る立場は、子どもの「今」に合う生活をサポートすることが大切です。

【画像を見る】ステップアップ


■「ひとりで頑張る」ことを求めない

悩みやつらさは「自分一人でなんとかしなければいけない」ものではない、と井上先生は続けます。
その考えは自分に課すべきものでもなければ、子どもに求めるものでもありません。上手に休むためには誰かに相談することが必要です。

親はもちろん、学校の先生やスクールカウンセラー、習い事や趣味の活動など学校以外の場で関わりのある大人などが候補としてあげられます。
子どもにとって害のない「安全な相談者」を見極めるポイントは下の図の通り。大人から見たその人の印象ではなく、子ども当人にとってどうか? ということも大切です。

自分自身も子どもにとって「安全な相談者」であるかどうか、時折振り返ってみてもいいかもしれません。

安全な相談者

距離をおくべき相談者


文=小向佳乃

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