趣味のせい!? 元夫からの養育費や生活費が滞り、やがて振り込まれなくなりました【お悩み相談】

#くらし   

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。
■相談者プロフィール

おもち(44歳女性)

離婚歴あり。営業事務。一人娘は来年中学生に。

お悩み相談


離婚して5年になります。娘は現在小学6年生です。元夫は会社員で、今は係長を任されており収入も安定しています。コロナの影響で収入が少なくなったということもないようです。ところが、去年あたりから生活費と養育費がたびたび滞るようになり、こちらから請求することが多くなってきました。

元夫は最近釣りやDIYにはまっているようで、釣り道具や部屋の改造費にかなりお金をかけているのが、共通の知人からの話や彼がSNSで上げている写真を見てわかります。趣味を持つことは悪いことではないし、個人の自由ですのでそのことを責めるつもりはないのですが、趣味にのめり込み出した時期と生活費が滞り出した時期が同じくらいで、「お金がないからちょっと待って欲しい」と2~3ヶ月先送りにされるのが、納得いきません。

元夫は何かに興味を持つと、お金や時間などを度外視してのめり込む癖が昔からありました。歴史小説や漫画、模型づくり、スポーツジムなど一時的にどっぷり浸かって、飽きると見向きもしなくなります。家にはいつもその残骸があふれていました。

私も会社勤めをしていますので、親子2人何とか生活していけるだけの収入はあります。だからといって毎月遅れられるのには納得がいかないのです。夫からは慰謝料はもらっていないですし、生活費や養育費も元夫の生活を圧迫するほどの金額ではありません。それなのに、いつぐらいに振り込んでもらえるのかをLINEで尋ねたところ、実家でそのことを彼の両親に話したようで、その後元姑から「あの子も仕事のストレスなどがあるんだし、もうちょっと気を使ってやってくれても」と言われて唖然としてしまいました。

来年娘は中学に上がり、ますます教育費がかかります。この調子でこれから先大丈夫なのかと不安が募ります。元夫に生活費や養育費を滞納しないようにしてもらいたいという思いは贅沢なのでしょうか? 自分のやりたいことを優先する元夫に、どう対処すればいいのかアドバイスをいただきたいです。

請求した事実を積み重ねておきましょう


離婚したご主人が趣味に夢中になり、教育費などを振り込まないとのこと。約束が違うのは納得がいかないですよね。

このような場合、淡々と請求の事実を積み重ねることが大切です。電話やメールではなく、書面で「いつまでに、いくらを振り込んでください」と郵送します。郵便は配達記録が残るものにしておきます。

そして、請求日までに支払いがない事実が半年ほど積み重なったら、お住まいの地域の法律相談などに、送った書面、配達の記録、お金が振り込まれていないことを示すための通帳などを持参して相談するといいかと思います。

この方法が一般的な請求の流れですが、中には延々と滞納する方もいらっしゃいます。ご自身が会社員で定収入があることは、経済的にも精神的にも大きな強みです。長引くことを前提に、ご自身の収入だけでもやりくりできる生活サイクルで過ごされるのがおすすめです。

1日も早く、心穏やかに過ごせる日が来るといいですね。

■回答者プロフィール

嘉納幸子

臨床心理士・公認心理師・社会保険労務士・通訳案内士(英語)。マスコミ勤務を経て、弁護士・医師など専門職へのメンタルコンサルテーション・講義ほか、家族問題、貧困問題、労働問題など幅広い分野に精通。

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