「ふるさと納税」のデメリットってあるの? 手続きも実は簡単/サイフの穴をふさぐには?(7)

#くらし 
ふるさと納税にはデメリットはないの?

『サイフの穴をふさぐには?』7回【全7回】


家族の将来や、自身の老後を見すえて「今よりも貯蓄を増やしたい!」と思っている方は多いでしょう。貯蓄を増やすためにまず思い浮かぶのは節約ですが、「節約してもお金がなかなか貯まらない」という話もよく耳にします。

元銀行員でブログなどでお金に関する情報を発信するオロゴンさんは、「貯蓄を始めるなら、まずは身のまわりのお金や社会のルールに目を向けることが必要」と語ります。

貯金がゼロなら節約はもちろん必要ですが、貯蓄を増やしていくためには、給与明細をきちんと確認したり、投資について勉強するなど、お金の情報をきちんと知ることが大切なのだそうです。

『サイフの穴をふさぐには? 学校も会社も教えてくれない税とお金と社会の真実』(KADOKAWA)から、「『ふるさと納税』のデメリットってあるの? 手続きも実は簡単で…」を紹介します。
「貯蓄って何から始めたらいいんだろう?」そんな方がまずすべきことを、イチから学ぶことができます。

※本作品は著/オロゴン、監修/大河内 薫の書籍『サイフの穴をふさぐには? 学校も会社も教えてくれない税とお金と社会の真実』から一部抜粋・編集しました

「ふるさと納税」のデメリットってあるの? 手続きも実は簡単で…

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【主人公】ごく普通のサラリーマンの僕は、お金があるとつい使ってしまうタイプで貯金もない。

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【フゴー】ふとクローゼットの奥からブタの貯金箱を取り出すと、ブタの貯金箱は自分のことを「金と知恵の神、フゴー・マネーリテ」と名乗り、「お金」について話し始めた…!

「ふるさと納税」をすると返礼品がもらえてお得だとフゴーに教えてもらった僕。
豪華な海鮮やお米がもらえるのはうれしいけど、ふと疑問がわいてきて…。

「ふるさと納税」は本当にいいことずくめ?

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僕:「ふるさと納税にデメリットは何もないの?」

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フゴー:「デメリットと言うと、手数料みたいなかんじで自己負担金が1年あたり2,000円かかるのと、後で手続きが必要になるってことくらいやな。まあ、この手続きをカンタンにするためにつくられた“ワンストップ特例制度”ってのもあるし、“確定申告”もそんなにむずかしくないで」

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僕:「自営業の人が毎年やってる“確定申告”か」

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フゴー:「そうや。確定申告も、一度自分でやってみると、これまたいろんな“気づき”があるで。ワシは、自分みたいなサラリーマンこそ、確定申告やってみたらええと思うな。パソコンで書類つくって郵送するだけやから、思ってるほどむずかしくないんやで」

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僕:「えっ? 確定申告って、専用のソフト使ったり、税理士さんに頼んで、やるものじゃないの?」

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フゴー:「いやいや、確定申告は個人でもカンタンにできるんやで? 国税庁のホームページには“確定申告書作成コーナー”ちゅうのがあってな、もちろん無料で申告書がつくれる。1回覚えてしまえば、なんてことないで」

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僕:「そうなんだ。なんとなく手続きがむずかしそうなイメージがあったけど、そうでもないんだね」

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フゴー:「そう、全然たいしたことないし、わざわざ税理士とかに依頼するような内容じゃないと思うで。でもな、こんなにお得でカンタンなふるさと納税も、納税してる人の中でもわずか20%弱の人しか利用してないんや」

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僕:「え? どうして? こんなに得な制度なのに……」

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フゴー:「ワハハハ。30分前の自分に同じ質問したら、なんて答えてるやろな?」

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僕:「……あ」

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フゴー:「そう。みんな、まだまだこの制度のこと知らないんやな。誰も教えてくれないし、ぱっと見ややこしそうやし。テレビのCMとかで流れてても、だいたいの人間は「なんか得するらしいけど、むずかしそうだし、よくわかんない」こんな感じとちゃうかなあ。もったいない話やけど」

それはまさに30分前の自分の姿そのものだった。

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フゴー:「でも逆に言えば、アンテナ感度の高い人間は残りの8割の人よりも美味しい思いができるわけやな。この社会には、案外こういう情報があふれとるもんや。知ってるか知らないかだけで、得したり損したりするような情報がな」

うーん……。僕は思わず、考え込んでしまう。


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フゴー:「都合のいいことも悪いことも、ぜんぶ隠されとる、とまでは言わんけど、普通に生きてる中ではなかなかいろんな情報には意識がいかないもんや。だから、何よりも大事なことは、“気づき”やな。映画のネタバレなんかと一緒で、1回知ってしまったらもう知る前には戻れない。そんな情報が世界にはあふれとる……。自分もだんだんとわかってきたんとちゃう?」

フゴーはそう言って目をこすりながら、棚の上の定位置に戻っていく。

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フゴー:「眠くてかなわんから、ワシはもうそろそろ寝るわ。ふるさと納税の返礼品どれにしたか、また明日教えてな。そういえば、日本にはお酒が特産の地域もいっぱいあるよなぁ。お世話になってる人にごちそうするってのも、オツな使い方よな……、供えといてくれたら、アッチにも届くと思うし……ほな、おやすみー……」

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僕:「……酒を頼んどけってことか。素直にそう言えばいいのに」

クスッと笑いながら、フゴーが言っていたことをもう一度思い返す。本当に世の中、知っているか知らないかで、大きな差が生まれることだらけだ。しかもそういう情報に限って、誰も教えてくれない。自分で情報を取りに行って、自分で気づくしかないんだ。フゴーがいなくなってしまっても、僕は同じような“気づき”を得ることができるんだろうか……。

【Point】
・ふるさと納税は、実質負担金2,000円で返礼品(各地域の特産品)が受け取れる国の制度

・ふるさと納税はサラリーマンができる数少ない節税対策であり、やらない理由はほとんどない

・ふるさと納税はあくまでも寄付制度。地方自治体へ寄付した分の金額が、払うべき税金から差し引かれる

・年収や家族構成によって、控除される金額の上限額が決まっている

・ふるさと納税の利用者はまだまだ少数派(全体の2割)

・確定申告の手続きは案外カンタン


フゴーからふるさと納税などのお金に関する知識を学んだ僕。ふるさと納税はパソコンやスマホで簡単に行えますし、手続きもそんなに難しくはなさそう。さっそく実践してみたいですね。


■著者/オロゴン
都市銀行で10年勤めた後、ベンチャー企業経営者を経て個人独立。
経営者として事業を軌道に乗せる過程で、サラリーマン時代には知らなかったお金や社会のルールが多く存在することに衝撃を受け、独立した2018年より、ブログ・Twitter・ネットラジオVoicyにて情報発信を開始。社会やお金のしくみをわかりやすく伝えるスタイルが多くの支持を集める。

■監修/大河内 薫
税理士。株式会社ArtBiz代表取締役。
日本大学芸術学部卒。「税知識をカジュアルに」をモットーに、YouTubeやTwitterで一般向けに税知識を発信。「お堅い・まじめ」などの税理士イメージを打破し、税金を学ぶことへのハードルを下げる活動に従事。また、日本では稀な芸術学部出身の税理士として、クリエイターや芸術・芸能系のクライアントに特化

著=オロゴン、監修=大河内 薫/『サイフの穴をふさぐには? 学校も会社も教えてくれない税とお金と社会の真実』(KADOKAWA)

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