大きくしてほしいと願う一寸法師。打ち出の小づちを使ってみると…「一寸法師のねこ」/ねこむかしばなし(17)

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ねこむかしばなし 17回【全21回】

誰もが知ってるあのお話にねこが加われば、笑いと癒やしがあふれ出す!?

桃太郎、シンデレラ、一休さんなど、誰もが知っているような有名な昔話や童話にねこが参戦! 昔話にかわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさを兼ね備えたねこたちが加わることで、よく知る物語は新たな展開に発展して…!?

「もしも誰もが知っているあのお話にねこが登場したら?」を描いた、童話×ねこの癒やし系ねこまんが『ねこむかしばなし』をお送りします。今回は第17回です。

※本作品はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集した無料試し読み連載です

◆一寸法師のねこ

一寸法師はみるみる大きくなり

◆元となったむかしばなし

一寸法師
むかしあるところに体が一寸(約3cm)ほどしかない、一寸法師と呼ばれる少年がいました。
少年はある日、武士になりたいと決意し、町へ出かけます。町で見かけた大きくて立派な家の主人に仕えることとなった一寸法師は屋敷の娘の護衛を任されました。
ある日、娘とともに散歩をしていたところ、大きな鬼に襲われました。鬼は小さな一寸法師を丸呑みしましたが、一寸法師は持っていた針の刀で鬼のお腹の中を刺します。激痛のため、観念した鬼は一寸法師を吐き出し、何でも願いを叶えるという打ち出の小づちを差し出すと一目散に逃げていきました。
打ち出の小づちを使って大きくしてもらった一寸法師は、娘と結婚し、立派な武士になりました。

次ページ:大きなつづらと小さなつづらとねこ(2/2)

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