土用の丑の日にウナギを食べる習慣は、江戸時代中期から始まった/子どもに話したい雑学(12)

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土用丑の日にウナギを食べるのはなぜ?

『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』12回


子どもに今すぐ話したい「タメになるうんちく」!

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これ、答えられますか?

「子どもにすごいって思われたい」「日々のコミュニケーションの中で色んなことを教えてあげたい」そんな方に、わかりやすく、楽しみながら「タメになるうんちく」をご紹介。

それでは、学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を見ていきましょう!

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました

なぜ土用の丑の日にウナギを食べるのか?


暑さの厳しいさなか、土用の丑の日にはウナギを食べるのがお約束。この習慣が広まったのは、江戸時代中期からだといわれている。

「夏は客足が落ちて困る」とウナギ屋に相談された蘭学者の平賀源内が、「丑の日はウナギの日」という宣伝文句を考えたそうだ。しかし、その真偽のほどは定かではない。

日本では、すでに万葉集の時代に、「ウナギは夏やせにいい」と考えられていた。大伴家持の歌に、夏やせした人にウナギを食べるようすすめている内容のものがある。

江戸時代には、土用の丑の日には、夏バテ防止のためにウナギ、梅干し、うどん、瓜など「う」のつくものを食べる慣わしがあった。また、ウナギ、フナ、コイ、ナマズ、シジミ、ナスなど黒いものを食べるのもいいとされていた。源内が考えたといわれる宣伝文句は、これらを踏まえたものだったのだろう。

土用というのは、陰陽五行説による暦で、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のこと。つまり年に4回あるのだが、現在では「土用の丑の日はウナギ」があまりに有名になったため、もっぱら夏に用いられている。

監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)

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